その79 球技大会 4番目
バスケ編です。
しかし、都合により、一話分しかかけません……。
(ピィ〜!)
審判の鳴らす笛の音と共に、試合は始まった。
メンバーは5人。
その中に、大貴はいた。
「渡辺!シュートは任せたぞ!!」
「はい!」
何故、大貴にシュートする役目が回って来たのか。
それは、大貴のシュートが決まる確率が、90%にまで及んでいるからだ。
「よし!ボールはこっちからだ!!」
ジャンプボールにより、ボールは大貴達の物となる。
「パス、パス!」
「それっ!」
(シュッ)
仲間の一人が、パスを出す。
しかし、それは相手に取られた。
「ああっ!」
「よしっ!仕掛けるぞ!!」
開始早々、点を入れられる危機。
それを、横から大貴が滑り込み、ボールを奪う。
「うしっ!そのままゴールまで行け!!」
「させるか!」
二人ほど、大貴の周りにつく。
だがしかし、それにも大貴は動じることなく、ボールを高く上にあげて、近くにいた仲間に
パスをする。
相手が呆気にとられている内に、その間を抜ける。
「渡辺!パス回すぞ!!」
(シュッ)
今度こそ、ボールは大貴の元へ行く。
そして。
(ガコン)
大貴の放ったシュートは、綺麗な放物線を描き、ゴールへと吸い込まれた。
「よしっ!」
観客席から、吉行がそんな声を出す。
「うわぁ……凄い……」
夏美も、今の一連の動きを見て、心から驚いていた。
「なんてスピードだ……圧倒的だよ」
健太も、思わずそんな感想を零す。
それほどまでに、大貴のバスケのセンスは、凄かったのだ。
「ナイス!渡辺!!」
「ありがとうございます」
仲間からの言葉にも、クールに返す。
やがて、相手が攻めてきた。
「くそっ!少し油断したか。お前ら!気合入れてくぞ!!」
「「「「うぃ〜す!!」」」」
気合十分らしく、攻めに来た。
「お前!ボールを奪え!!」
「あ、ああ!」
三年生らしき人が、ボールを持つ相手選手に近づく。
だが、そう簡単には、相手もボールを取らせてはくれなかった。
「させるかよ!」
(ヒュン)
「あっ!」
真横を通り抜けられる。
そこには。
「くっ……」
「ここは通しませんよ」
大貴がいい所にいた。
「!そこだ!!」
見切ったかのように、右へいく相手。
だが、
「甘いですよ」
「んなっ!?」
その位置を予測していたかのように、大貴は右へ移動して、そのまま、
(パシッ)
ボールを奪い去る。
「……くそっ!」
とられた相手は、悔しそうに大貴の後を追う。
だが、遅かった。
「なっ……!!」
「あそこからシュートを……だと!?」
(ヒュッ)
それは、俗に言う、3ポイントシュート。
入る確率は少ないはずだが……。
(ガコン!)
なんと、入れてしまった。
「よしっ!」
これには、大貴も思わずガッツポーズを決めていた。
結局、試合はそのまま、相馬学園が勝ち、相馬学園バスケ部は、見事そのまま勝ち進み、
優勝を果たしたのであった……。
吉行「凄いな……大貴」
健太「うん、俊足だったね」
大貴「ていうか、何で俺の部分が、これだけで終わり何だ?」
それは、単に次の話を書きたかったからです。
申し訳ございませんでした……。
ちなみに、次回は女子ソフト編です。