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その76 球技大会 1番目

『球技大会』編スタートです。

果たして、新キャラは出るのでしょうか……?

6月も中旬。

もうすぐ7月となり、いよいよ夏に近づいてきた今日この頃。

この日、とある競技場で、ある大会が行われようとしていた。


「いよいよだな、健太」

「うん。けど、吉行は確か見学だよね?」

「ああ……だから、応援させてもらうぞ!!」

「まぁ……精一杯応援してよ」


健太は、盛り上がる吉行に対してそう言った。

人は、結構たくさんいる。

それもそのはずで、ここには、6校それぞれの全校生徒がいるのだから、仕方がない。

しかし、そんな大人数が全員は入れるというのだから、この競技場は、侮れない。

そして、本日は。


「球技大会だー!!」


そう。

6校対抗球技大会の日なのである。

この球技大会は、県内にある私立高校の内、交流のある6校が集まってやる大会なのである。

それぞれ行う競技は、男子は野球・サッカー・バスケット。

女子はバスケット・ソフトボールである。

ちなみに、野球・サッカー・ソフトボールは外競技で、バスケットのみは中競技なのだが、

この競技場は、中競技も行えるようにと、少々時間がかかるが、地面を体育館系の床に変える

ことも可能なのである。

結構、この競技場は、近未来的とでも言っておこうか。


「無駄に金使ってるだけだろ」


大貴は、つまらなそうにそう言った。


「まぁそう言うなって。二ノ宮だって来てんだからよ」

「それとこれとは関係ねぇだろ!!」

「あ、あの。私がどうかしたのでしょうか?」


そこへ、ベストタイミングで、夏美がやって来た。


「う。に、二ノ宮……」

「あ、二ノ宮さん。おはよう」

「おはようございます、健太君」


夏美は、無意識なのか、見る者を癒すような笑顔で、挨拶を交わした。


「よ、よう。二ノ宮」


ガチガチの状態で、大貴は夏美に挨拶をする。

すると。


「おはようございます。渡辺君」



(ニパァ〜☆)



某ゲームの登場人物の口癖が聞こえてきそうな笑顔を、夏美は見せていた。

これには、周りの男子達は、他校生徒込みで、ノックアウト。


「うぉぉぉぉぉ!!不覚にも、愛ちゃん以外の女子にときめいてしまった!けど、俺は愛ちゃん一筋……ここで負けるわけには……!!」

「毎度のごとく、ごくろうさん。直樹」


ちなみに、この競技場の観客席は、特に席を指定しているわけでもないので、自由に移動することが出来るのだ。


「おう吉行。ここにいたのか……あれ?愛ちゃんはいないのか?」

「ここにはまだ来てないよ」


健太が答える。

すると。


「何!まだ来ていないだと?今すぐ呼んでこい!!」

「いや、それ無茶苦茶だから!!」


健太は、ほぼ叫ぶように、そう突っ込みを入れていた。

ちょうどその時。


「あっ。ここにいたんだね」

「その声は……かなえさん!マコと美奈さんも!!」

「私も一緒だよ♪」

「……何で私まで」


後ろの方から、愛とえりなの二人もやって来た。


「愛ちゃ〜ん!!」



(ヒラリ)



愛に近づこうとした直樹を、愛は爽やかに交わし、


「健太〜!!」



(ギュッ)



健太に抱きついてきた。


「な、何してるのさ!ボクの健太君に!!」


マコは、愛に抗議する。

愛は、


「何って、抱きついてるんだけど?それに、健太はあなたの物じゃないよ。って、あなた、もしかして……!」


愛は、何かに気付く。


「そうだよ!ボクが、アイドルの『MAKO』だよ!」

「え、ええええええええええええええ!!!!!!」


愛は、これにはかなり驚いた。

そうこうしている内に。


『まもなく、開会式を始めます。参加者の皆さんは、下に降りて来てください』

「あ。そろそろ行かないと」


健太と大貴は、準備をする。

えりなも、ソフトボール部の為、準備をしている。


「あれ?愛さんは何部なの?」

「ソフト部だよ♪」


実は、愛もソフト部。

なので、今大会に出場するのだ。


「それじゃあ、そろそろ行こうか?」


健太の言葉に頷いてから、下へと降りていった。














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