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その6 いろいろあるわけですよ 3番目

恋愛、いつ頃になったら始まるんだろう……。

この小説、キャラだけは無駄に多くなる(予定)だけど……。

でもここまで来てヒロインはたったの一人しか登場していないわけでして。

その後、警察の人がやってきて、無事に老人の身柄は引き取られた。

なので1−B組は、ホームルームを再開することにした。


「昨日はあまり話出来なかったからな、今日はたくさんしようと思ってたんだが、それも無理

 そうだな」


残念そうに外川は言った。

外川は、年齢は20代前半で、体育会系なのか、筋肉が結構がっちりとしている。

なのに、担当教科は国語なのだと言う。


「自己紹介は……時間がないから後でよし。ではまずは……」

「先生」


健太が挙手する。


「なんだ?えっと……木村か?」

「はい。この、犬の散歩大会って、一体どんな行事何ですか?」


恐らくは、教室にいる人全員が気にしていたことだと思われる質問を健太はした。


「ああ。その行事は、ただ犬の散歩をするだけの大会だ。ちなみに、1位には賞品もあるぞ」

「なんで賞品があるんだよ」


大貴はそう突っ込みを入れていたが、誰にも聞かれてはいない。


「じゃあ、来週のオリエンテーション旅行について説明するぞ」


外川が、オリエンテーション旅行について話始めた。

長いので大切な部分だけをまとめるが、このオリエンテーション旅行という行事は、

この学校の伝統行事らしく、新しく顔を合わせた生徒達が多いために、お互いの顔を早く

覚える為の、要は親睦会みたいな行事だ。

泊まる場所は、山梨県にある山中湖。

グループは、とりあえず出席番号順で5人ずつ。

ちなみにこのクラスは、男子20名で女子20名の計40名となっているので、きっちりと

分けられる。

無論、女子と男子は別グループである。

部屋は、そのグループ毎に割り振られることとなる。


「まぁ、早く友達を作ってもらう為に、学校側が仕掛けた行事ってことだ」

「そんなこと言っていいのかよ」


誰かがそう呟いたが、とりあえずここは無視することにしよう。


「山中湖か・・・。一体どんなところなんだろう?」


健太の心の中は、山中湖のことでいっぱいだった。


「ちなみにこの旅行は、他の高校も1校来ている。この高校とのオリエンテーション旅行は、

 すでに伝統と化している。くれぐれも迷惑なことだけはしないように」


外川は、少し声を張り上げてそう言った。


「外川」


美奈が外川を呼び捨てにして手を挙げた。


「お前は、中川だったな。先生を呼び捨てにするな!」

「その学校って、どこなんだ?」


外川の意見を完全無視して、美奈は質問を続けた。


「え?どこの学校かって・・・?」


今回は観念したのか、外川は質問に答える。


「えっと確か・・・里川高校とか言ったな」

「え?」


外川の言った高校の名前を聞いて、健太は少し驚いた。


「何だって?」


吉行も同様に驚く。


「ん?どうした?木村に海田」


もうこの2人の名前だけは完全に覚えたようだ。


「「いえ、何でもないです」」


2人は同時に言った。


「そうか・・・残念だな」


一体何を期待していたのだろうか?


「では、今日のところはこれにて終了。号令はいいから早く帰れよな。また明日!」


と言って、外川は教室を後にした。


「……なぁ健太。ちょっと屋上に行こうぜ」

「うん、分かった」


と、屋上に行こうとしたのだが、


「ねぇ木村君!住所教えて!」

「誕生日は?」

「血液型は?」

「好きな子のタイプは?」

「好きです!!」


など、健太は、女子による取材を受けていた。

告白も受けたみたいだったが。


「あーえっとー、とりあえずまた今度ね」


と言って、とりあえず健太は、女子達の間をすり抜けてドアの方へと向かった。


「あっ、待って木村君!」


女子達は、健太を追いかけようとしたが、タイミングよく吉行がドアを閉めた為に、

勢いよく女子達はドアに激突した。

取材者達で群がっていた場所が、一気に事故現場へと姿を変えていた。


「ああ、行っちゃった」


その中には、美奈の姿もあった。


「まぁいいわ。抑えている男の子No.2の渡辺君もいるから……っていないわね」


教室にいるはずの大貴も、いつの間にか帰っていた。


「帰るの早いな〜」


見知らぬ男子生徒がそう呟いていた。
















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