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その4 いろいろあるわけですよ 1番目

今回は割と短めです。

老人の正体が明らかに……!!

自己紹介の時間が終わり、先生(仮)が年間行事予定表を配布した。


「何だろ、これ?オリエンテーション旅行?」


1週間後に、オリエンテーション旅行という1年生全員で行く行事があるらしい。


「なぁなぁ健太、これを見てみろよ」


吉行が後ろを向いて健太に話しかけてきた。


「分かってるよ。このオリエンテーション旅行のことでしょ」

「ちげぇ〜よ。ここだよここ」

「ん?」


健太は、吉行が指差した場所を見て、驚いた。


「え?な、何これ?」

「だろ。驚いただろ」


どうやら吉行も驚いたようだ。

健太と吉行が見たのは。















11月11日に行われる『犬の散歩大会』という行事だった。















犬の日だからだろうか。


「どういう大会なのかな?これ」


思わずかなえもこの一言。


「ふっふっふ。面白そうじゃない」


美奈はそう言った。

やはり変なものには共感を持つ少女らしい。


「え〜、それでは来週からのオリエンテーション旅行について説明をしたいと思います」


教室内は少しざわついている。それを収めようと先生が、


「ほれ、静かにせんか」


と言おうとしたが、『か』のところで突然言葉を詰まらせた。


「あれ、どうしたんですか先生?」

「先生?」


多数の生徒は驚いている。

すると。



(バンッ!)



大きな音をたてて、若い男の人が入ってきた。















「見つけたぞ!不審者め!!」















「え?」


その一言に、教室にいた生徒の誰もが驚いた。

それに、入って来た人物にも驚いた。

入って来た人は、誰であろう、外川なのである。


「外川先生?今日は風邪で休みだったんじゃなかったんですか?」

「それに、この人は教師なのでは……?」


大貴と健太はそう言った。

1−Bの皆もその言葉に同意した。


「俺は今日は休んでなんかない!それに、その人はれっきとした侵入者だ!!」

「ばんなそかな!!」


思わず吉行は、どこかで聞いたことあるような叫び声をあげた。


「じゃあ、この人は一体誰なんですか?」


かなえが聞く。

すると、さっきまで教師(仮)だった人物からこう返事が返ってきた。















「わしの名前は谷村任太郎。脱獄犯じゃ」
















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