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その190 旅先でのクリスマス 2番目

新キャラ出ます!

久し振りだな〜おい。

「やぁみんな。おはよう」


車から出て来たのは、結構若い感じの青年だった。

背が高いのが印象的で、よく透き通った声。

整った顔つき、そして、澄んだ瞳。

これらの特徴から分かる通り、その青年は、イケメンだった。


「おい、中川……このイケメンが、お前の親戚か?」

「ええ、そうよ」


美奈は、尋ねて来た吉行に対してそう答える。


「ま、マジで?……この人が、中川の親戚?」

「どう言う意味かしら?」

「なんでもないです」


美奈の表情が怖かったのか。

吉行は素直に謝った。


「アハハ……面白い友達だね、美奈」


苦笑いを浮かべて、青年は言った。


「そうね。私の友達は、面白い人達ばかりよ」

「お前ほどじゃないけどな」


大貴が突っ込んだ。


「ああ、みんな。紹介するわ……この人は、私より3・4歳年上のいとこの、四倉明良しくらあきらよ」

「よろしくね、みんな」


笑顔で挨拶をする、明良。

その感じは、どこか健太に似ているような気がした。


「なんだか……健太君と感じが似てますね」


思わず、マコがそう呟いていた。


「健太君って……誰だい?」

「ああ、そこの男の子のことよ」


美奈が、健太のことを紹介する。

すると、明良は健太のことをじっと見つめ始めた。


「……ふむ。君、なかなかいい顔つきをしてるね。高校卒業したら、芸能人にでもなったら

 どうだい?なんなら、僕の事務所にでも入れてあげるけど……」

「え?僕がですか?それ以前に、『僕の事務所』って……?」


理解できていない健太達に、美奈が説明する。


「明良は、こんなにまだ若いけど、自分で芸能プロダクションを設立したのよ……『SIK』

 ってプロダクション、聞いたことないかしら?」

「あっ!ボク、そのプロダクション聞いたことある!」


マコが、何やら記憶の隅から引っ張りだしてきたかのように答えた。


「君は……MAKOだね?」

「あ、はい!以前、『SIK』からやって来た人と一緒に、歌を歌った記憶があります!」

「そうか、やっぱりそうだったのか……美奈、君の友達は、本当に面白い人ばかりだね」

「当然よ」


何を言ってるの、と言わんばかりの表情を見せ、美奈は言った。

そんな様子を、大貴と智也は、呆れた表情で見つめていたという。


「ところで、今日はどこに泊まるんですか?」


美空が、明良に尋ねる。

すると。


「それだったね……ちょっと寒いけど、山の方にあるペンションに連れて行こうと思ってる。

 ……ただ、つい最近にもう一棟の方に予約が入ったから、今回は一人部屋ってことには

 なってるけど、別の人達と一緒の宿ってことでいいかい?」

「いいわよ、そんなの」

「ああ。別に関係ないからな」

「むしろそっちの方が面白いよね〜♪」


音羽が嬉しそうに言う。


「そうと決まれば……早速そのペンションに行くわよ!」

「はいはい……まったく、困ったお姫様なことだ」

「え?中川はどっちかって言うと、女王……」

「何か言ったかしら?吉行」

「なんでもありません」


速攻で、吉行は謝っていた。
















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