その146 コンサート 2番目
そして日曜日。
健太達は駅前に集合していた。
ただし、主役であるマコは、先に会場に行っている為ここにはいない。
「久し振りのMAKOちゃんとしてのライブだな〜」
「楽しみだね」
「おうよ!今日はかなり盛り上がっちゃうぜ〜!!」
「いっそのこと、そのまま派手に散ってくれ」
「おいおい、それは冗談が過ぎるんじゃねぇの?大貴く〜ん」
吉行は、わけのわからない笑顔とともに、大貴に接近する。
「やめろ。そんな顔で近づくな、キモイ」
「そんなことないよな?相沢」
「え?あ、いや、その……」
反応に困ってしまうかなえ。
「……あれ〜?」
そんなかなえの反応に、思わず吉行は疑問を浮かべてしまう。
「俺、キモかったか?今の」
「当たり前じゃない。今頃気づいたの?」
そこに、夕夏によるとどめの一撃。
「ぐはっ!」
(バタッ)
吉行は息絶えた。
「……って、死んどらんわ!!」
「うわぁ!生き返った!?」
本気でミサは驚きの声をあげた。
「まぁ、いつまでもここにいても仕方ないし、早く電車に乗っちゃおうよ」
「それもそうだね」
(フッ)
突如として、何もない空間から、由美と大地が姿を現した。
「おお、山口に柊か」
大貴は、現れた二人に対してそう言う。
「お、俺、やっぱりまだ慣れないぜ……」
吉行は若干まいったように呟く。
「これで全員ね?」
「うん。だね」
美奈の確認に対して、健太が返事を返す。
「それじゃあ、早速コンサート会場に行くぞ!!」
「今日は野外だったわね……大分涼しくなって来てるからいいけど、何で外でコンサート
なんて開くのかしら?」
「外でやるのも熱中しやすいからだよ!」
やけに楽しそうに、吉行が語る。
「へぇ……」
納得したように、由美がぼそっと呟いた。
「それじゃあみんな、行くぜ!!」
「最終的には、吉行がリーダーシップとるのね」
一番張り切っている吉行を先頭に、健太達は目的地へと向かった。
「うわぁ〜いっぱい人がいるね〜」
「そりゃそうだろ。久々のMAKOちゃんのライブだ!見逃すわけにはいかないだろ!!」
「テレビとかには何回か出演してるけど、そう言えばコンサート系は久しぶりだよね」
マコはここ最近忙しい日々が多かった。
なので、コンサートを開く機会がなかなかなかったのである。
「開場まで後20分……結構ギリギリだな」
「間に合って本当によかったよ……いい席は取れないだろうけど」
かなり長い行列が、健太達の前に立ちふさがっていた。
その長さに、健太達は圧倒されていた。
「仕方ないね。今回は野外コンサートなだけあって、決まった席があるわけじゃないから」
健太がそう呟いた。
「とにかく、今は開場するまで待つか」
大貴のその一言により、健太達は20分間、いろんな話をしながら待った。