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その134 文化祭 3番目

三番目です。

まぁ長くなりそうな予感……。

健太達は、とりあえず1−Aの前に来ていた。

しかし、そこで見たのは。


「結構並んでるな〜」


程ほどに並ぶ人の列。

ゲーム的な要素があるだけあって、男同士で固まって行く人や、男女で行く人もいた。


「俺も杏子連れてくればよかったかな〜」

「杏子と美咲は今日は学校でしょ。それに、明日来れるんだから大丈夫だよ」

「だな」


健太の言葉に、大貴も納得する。


「というわけで、ちょいと賭けをしようぜ」

「何が『というわけで』だよ……で?どんな賭け?」


突如意味不明なことを言い出した吉行に対して、健太がそう尋ねる。


「いいか。聞いた話によると、この1−Aでの出し物は、3種類のゲームに分かれている

 らしい。ストラックアウト・ボウリング・ダーツだ。その総合得点によって、景品が決まる

 というわけだ」

「ふ〜ん」

「それで、1等賞は何とW○○か巨大な熊のぬいぐるみ!あっ、蜂蜜食べる森の熊さんじゃ

 ないから気をつけろよ」


誰に言ってるのかよく分からないが、とりあえず吉行は、その方向には誰もいないだろう

方向を向いてそう言った。


「まぁ、並べばすぐに順番は回って来るか」


というわけで、健太達も行列の中に飛び込むことにした。

思ったほど待ったわけでもなく、すぐに順番は回って来ることになる。


「三名様ですか……って、健太君に大貴君?」

「おはよう、二ノ宮さん。うん、三人で」

「お、おう……」

「あれ?俺の名前は?」


健太達が来たことに驚く夏美と、そんな夏美に挨拶をする健太、少し緊張している大貴に、

名前を呼ばれなかったことにショックを受ける吉行。

様々な反応があったが、健太達は一種目目であるストラックアウトに連れてこられた。

的は九個あり、持ち球は12球。

打ち抜いた数が点数に入るらしい。


「それじゃあまずは俺からだ!」


張り切って吉行が球を投げる。



(シュッ)



「……あれ?」


しかし、その方向は、的など存在しない方向に飛んで行った。


「「……」」

「……くそっ!次は3番狙いだ!」


数を宣言して、球を投げる。

今度は打ち抜いたものの、場所は7番。

まるで違う所に行っていた。

宣言で当てようとしていたのなら、全然惜しくも何ともないコースだった。


「……あれ?」


結局、こんな調子で吉行は終わり、3枚に終わった。


「次は俺だな」


と若干意気込んで、大貴は球を握る。


「これで全部打ち抜けば、二ノ宮が惚れるかもしれねぇぞ?」

「……(ピカ〜ン!)」


吉行からその言葉が発せられた時。

大貴の目がかすかに輝いたかのように見えた。

そんな状態のまま、大貴は球を投げたが、結局当たらず。

結果、7枚に終わった。


「まぁまぁだな、渡辺」

「……うるせぇ」


落ち着いて投げれば9枚抜きは確実だったのだろうが、吉行の言葉が反響してしまい、結局

微妙な数に終わってしまった大貴。

最後は健太の番だ。


「頑張るよ」


と宣言し、集中する。

そして。



(シュッ)



(バン!)



「す、すげぇ迫力だ……」


序盤ながら、いきなり2枚抜きをやってのけた。

その後も2枚抜き等を繰り返していき、5番のみを残して、残り6球。


「全然残り球あるじゃねぇか!」


最後の5番も、健太は打ち抜き、見事9枚全部を打ち抜いた。

その後のボウリング・ダーツでも同様の結果が見られ、最終的な結果は。


















ちなみに、文化祭が舞台のお話は、『文化祭』編のみではなく、次にも続きます。

何故かと言いますと、一日目と二日目があるからです。

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