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その113 新たなる日常 2番目

久し振りのこの時間帯での投稿。

……実は、試験中にもネタは考えていたというオチ。

「一体どうしたのさ、吉行。いきなり僕を委員にしてさ」

「そうだぞ吉行。いくらなんでも、少し強引じゃないか?」

「まあまあ、少しは俺の話を聞けって」


吉行は、そう一同に言うと、話始めた。


「いいかお前ら。もうすぐ文化祭だ」

「それは知ってるよ」

「何?今まで知らなかったの?」


上から順に、マコ・ミサの順番で発言する。


「そこでだ!!」


二人の言葉を華麗に受け流し、吉行は言った。


「健太が文化祭実行委員をやればいいという結論に達した!!」

「……それ、説明になってねぇぞ」


大貴はそう突っ込んでいた。


「そしてさっきの先生の言葉。手伝いは何人でもOK。ただしあくまで役員は男女一人ずつ」

「……つまり、私達の中から文化祭実行委員を出して、この中から手伝いも出す、ということなのかな?」

「おしい!あと一歩足りない」


かなえの言ったことは、どうやらほとんど当たりのようだ。


「そして、我がクラスに転入してきたのは誰でしょう?」

「……なるほどな」


大貴がそう呟くと同時に、



(ガラッ)



教室の扉が開く。

そして、そこから入って来たのは、


「つまり、その輪の中に、佐伯夕夏も入れてしまおうと言うことね、吉行」

「当たりだぜ!……って、今来たのかよ、中川」


悪びれた様子もなく入って来た美奈に対して、吉行がそんな反応を示す。


「おはよう、美奈さん」


一応健太は美奈に挨拶をする。


「おはよう。けど、その挨拶は、もう一人にもする必要があるんじゃないの?」

「もう一人……ああ」


答えが見つかったらしい。


「けど、今話かけるねは、ちょっと無理が……」


夕夏の方を向いて、健太が言う。

そこでは。


「ねぇ佐伯さん。いい加減私と付き合っちゃいましょうよ……ジュルリ」

「……いや、何考えてるのかしら?語尾の方が怪しいわよ?」

「そこは気にする所じゃないわよ……ジュルジュル」

「……ヨダレが出てますわよ」


流石の夕夏も、これには反応しないわけにはいかなかった。


「……でた。女子捕獲ハンター部の部長候補の実力が」

「そんな部活あったの!?」

「ていうか部長候補って……どんだけレベル高いのよ」


驚く健太に、突っ込むミサ。


「あれは別の意味で止めないと危ないんじゃあ……」

「前に一度捕獲されたことのあるかなえは、その頃の恐怖を思い出しているのね。きっと

捕まったが最後。背景に百合の花が咲き乱れるような展開が……」

「ストップ中川!発言がかなり逸れてるぞ」


途中で大貴は、美奈の発言を止めさせた。


「……チッ」

「チッじゃねぇよ」

「……あ、襲いかかろうとしてる」


見ると、今にも夕夏に飛び付きそうになっている光景が広がっていた。


「……さすがに、あれは助けにいった方がいいと思う。ボクも前に捕まったことあるけど、

あの恐怖はトラウマ物だよ……」

「……修学旅行とか楽しみだな、マジで」


そうこうしている内に、夕夏に襲いかかってきた。


「ストップ!!」


気づけば、健太が止めに入っていた。
















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