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その91 遊園地で 5番目

この話作りながら、私はなぜか遊戯王を見ていました。

本当に、なぜ?

「ハァハァハァ……」


午前中に多くの乗り物を乗って来た彼らは、結構疲れがたまっていた(主に男子)。

しかし、それなのに全然疲れを見せない人達もいた(主に女子)。


「何でお前ら、そんなに元気なんだ……?」

「え?こんなの当たり前じゃない」


吉行が尋ねたところ、ミサはこう答えた。

どうやらこのくらいは当たり前のことらしい。


「それよりも、一旦全員で集まったはいいけどさ」

「お昼はどこで食べるの?」


そう。

彼らは一旦全員で集まったのだ。

理由は、昼食を全員で食べる為。

しかし、肝心の、昼食をどこで食べるかをまだ決めていなかったのだ。

よって、彼らは今、遊園地内をうろついているのである。


「う〜ん、結構食べる所って少ないんだね〜」

「……あっ!あそこなんてどうかな?」


美咲が指さした所。

そこは、過去エリアにある、『懐かしの食事処』という場所だった。

どうやら、いろんな昔の食事が楽しめる場所らしい。

それだけに、キャッチフレーズが。


「『良心的なお値段でご提供致します』か……」


そのキャッチフレーズを、マコが口にする。


「……なんだか、無茶苦茶怪しいんだけど」

「……確かに」


ミサの呟きに、大貴が同意する。

他のみんなも、同様の意見だ。


「け、けど、ここ以外に店なんてなさそうですし……」


夏美の言うとおり、この店の周りに、他に食物を扱う店などなかった。

つまりは、ここで食えということなのだろうか。


「……行くしかないようだね」

「……うん」


というわけで、一同はそこで昼食を食べることにした。















「う〜ん、美味♪」

「おいしい〜♪」

「な、なんてうまさだ。ここに入ってきて、本当によかった」


そこの食事は、本当においしかった。

共通して『懐かしのカレー』を食べたのだが、本当にこれが美味であった。

しかも、料金もたったの300円。

遊園地でこれだけ安い値段の食事が食べられる所なんて、そう多くはないはずだ。


「さすが過去エリアだけあって、それなりにレトロな雰囲気を醸し出しているね」


過去エリアでも昭和の方なのか。

ここは、昭和20年代の喫茶店をイメージしたような造りとなっていた。


「またこの雰囲気が……静かでいいな」

「大貴にとってはお気に入りの場所かもね」


落ち着ける雰囲気の店というのは、大貴のイメージに合うのだろう。

健太がそう感想を述べた。


「大貴君って、こういう雰囲気の店が好きなのですか?」

「え?あ、ああ……そうだな。静かな雰囲気ってのは、落ち着くからな」


夏美に聞かれて、大貴はドキマギしながらもそう答える。


「私も、こういう場所。好きですよ」

「!!そ、そうか……」

「……あ〜あ、見てらんねぇ」


吉行が、大貴の驚きっぷりに、遂には目をそらした。


「ところで、これから私達、どうするの?」


かなえが尋ねる。

すると。


「う〜ん、とりあえずメンバーチェンジする?」


ミサがそう提案すると。


「賛成賛成大賛成〜!!」


吉行が手を挙げた。


「まったく……アンタだけじゃないの。ノリノリなのは。でも、この案に関しては、

 私も賛成するわ。面白そうだからね」


美奈がそう後付けする。


「それじゃあ……他の人もいい?」


どうやら他の人も賛成のようだ。


「今回は面倒臭いから、みんなでグッパーするわよ。それじゃあ行くわよ!!」

「「「「「「「「「グッパージャス!!」」」」」」」」」


そして、次の人数編成が決まった。
















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