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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
一学期
8/44

高校生活の始まり

僕が女の子になってから一週間がたった

つまり、今日は高校の入学式だ


「ルナちゃん、今日はバスで行くわよ」


家を出発する前にママがそういった


「ふぇ?なんで?」


「だってルナちゃんバス、どこで降りるかわからないでしょ?」


「わからないけど、使う時ってある?」


「念のためよ、ルナちゃん歩くの遅いでしょ?」


うん、そうだね、歩くの遅いし、体力もないね…


「と、言うわけで、パパ~?私達もうでるわね~」


「えっ?も、もう、出るの?パパ、いってきます」


「ルナ、いってらっしゃい」


僕とママはバス停へ向かった


   ◆   ◆   ◆


「ま、ママ?周りに見られてるきがするんだけど…」


「気のせいよ」


ママは、そう言うけど、絶対見られてるって…


僕が顔をあげると目線が合うんだもん…


は、恥ずかしい…


僕はうつむいてしまっていた


「ルナちゃん、次よ」


やった!やっとおりられるよ…


これで、人もあまりいないはず…


「ルナちゃん降りるわよ」


僕はママにお金を払ってもらってバスを降りた


それから、しばらく歩き


「ねぇ、ママ、僕なにか変かな?」


「え?どうしたの?ルナちゃん」


「う~ん…気のせいかもしれないけど視線を感じるんだ」


僕の期待を裏切ったように、周りにはたくさん人がいるけど…


「ああ、大丈夫、どこも変じゃないわ」


「そ、そう?」


「もし、目線が合ったら、笑顔を見せてあげなさい」


「う、うん…わかった」


笑顔か…ちょっと不安だなぁ、前に笑顔を作ったら怖いって言われたんだよね…


あっ、もう校門が見えてきた


「もう少し、ルナちゃんといたいけど、時間が大変なことになる前にいってらっしゃい」


「うん、ママ、またね」


僕はママと別れ、先輩方の誘導に従い新入生の順路を進んでいく


他の人と目線が合うたび笑顔を作る練習をしているんだけどなぜかみんな、固まったり、すぐに目線を逸らしたりしてしまう


あっ!奏がいた!


「おはよう!奏」


僕は笑顔を意識して挨拶をした


「ああ、おはよう、ルナ、っ!」


あっ…奏も固まった


「奏?かーなーでー?」


僕は一生懸命、奏の気を引き


「はっ!すまん、少し意識が別のところにいってた…」


それって大丈夫なのかな?


「やっぱり、僕の笑顔って怖いんだ…」


「なに言ってるんだ?ちょっともう一回笑って」


「うん?こ、こう?」


僕は笑顔を作ってみると


パシャパシャパシャパシャパシャ


「な、なにするのさ、奏!」


「いや、こういうのは自分で見たほうがいいだろ?」


そう言って奏は写真を見せてきた


そこには、少し不器用に笑っている可愛らしい女の子が…


「うん?奏、これ、だれ?」


僕は写真の女の子に見覚えが…あれ?なかったけ?どこかで見たような…でも、知り合いにこんな可愛いい女の子いないしな


「ルナ、お前俺がメールで送った写真見てないだろ」


「ご、ごめん…なんか見づらくて…」


「じゃあ今見ろ」


「え?わ、わかった」


僕は、写真を見てみると…


「えっ!?これ、僕!?」


そこには、まだ少し幼さを残した顔をした可愛い女の子がいた


「?でも、これと僕の笑顔を見ると皆の反応がおかしくなるのって、関係あるの?」


「…わかってないならいいか…」


奏が呆れたように言う。というか、僕最近呆れられるの多くない!?少し気が緩んでるのかな?気を付けよ…


それから、胸に飾る花をもらったり、僕のクラスを聞いたりしたんだけど、前の人はスムーズに進んでるのに僕の時だけ、やけに遅いんだよね…なんでだろう


僕は奏と一緒のA組だった。これでぼっちは避けられた。なぜか、入学してすぐにグループがいつの間にかできてるんだよね…ほんと、どうなってるんだろう…


「あれ?あの時の。同級生だったんですね」


僕は、前に本屋さんでお世話になった男の子に声をかけられた。


「ああ、本屋さんではありがとうございました」


「というか、知り合ったのもなにかの縁ですし敬語、やめませんか?」


「そう、だね。お互い敬語は無しで」


これで会話がしやすくなるな~


「えっと…まずは名前からかな?僕は如月ルナ、君は?」


なんとなく、僕から名前を言って、彼の名前を聞くことにした


「あっ…相沢(あいざわ宏樹(ひろきです。よろしく」


「うん、こちらこそよろしく」


僕は少し笑ってこたえると突然後ろから抱きつかれた


「うわっ!?えっ!?」


それは、前に宏樹君と一緒にいた女の子で


「私は、久藤(くどう(たまきだよ~♪よろしくルナちゃん♪」


「うえっ?う、うん、よろしく…」


僕はあまりの勢いに押されたところで


「ルナ、もう友達できたのか?」


奏が話しかけてきた


「奏、どこいってたの?」


「知ってるやつがいたから、少し挨拶をってね」


奏はどこで人と知り合ってるんだろう…


あっ、そうだ!


「宏樹君、環ちゃん。こっちは僕の幼なじみの奏だよ」


「ああ、ルナの幼なじみの小牧奏だ、よろしくな」


「よ、よろしく…」


「よろしくね~♪」


僕はそれから、二人のことを聞こうとして


「はい、はい、座ってー」


先生が入ってきた


「自己紹介とかは後でするから、廊下に並べー」


僕は先生の指示に従った


   ◆   ◆   ◆


それから、体育館に入場して、入学式があったけどとても、暇だった校長先生がのお話しがとても、長かったよ…


終わってから、自己紹介をしているんだけど抱負、どうしようかな…


あっ、前の人、座った…


「如月ルナです。えっと…みんなと仲良くしていきたいと思います。よろしくお願いします。」


僕は立ち上がり、無難なことを言っておくそれから何人かが自己紹介をしていって


「じゃあ、委員会をきめるぞー」


と、先生が言い黒板に委員会を書いていく


学級、保健、美化、放送、図書、体育祭実行、文化祭実行があった

それぞれ男女で二人ずつだから、14人か、このクラスには30人いる、僕はやらなくていいかもしれない。というか、やりたくない…


「まずは、学級委員長。だれかやらないか?」


よし、どんどん決まっていって、僕はやりたくないから


それから、少しして全部の委員会の担当が決まった。


   ◆   ◆   ◆


学校が終わり、僕は奏と歩いて家にかえった。かかった時間は50分、一時間くらいもしたよ…明日から早起きしないとな


「ルナちゃん、おかえりなさい」


「ただいま、ママ」


さて、部屋にいって少し寝よう


「ルナちゃん、どこにいくの?」


ママは、僕の服の襟をつかんで僕を止める


「な、なに?ママ」


「ルナちゃん、これからは家事の手伝いをしなさい」


「どうして?」


「ルナちゃん、女の子になったんだから家事くらいできなきゃだめよ」


ママは僕をリビングは引っ張っていく。


はぁ、めんどくさい…

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