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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
夏休み
37/44

最後の夜


 焼き肉も楽しく終わって片付けも終わったあと

 環ちゃんと宏樹くんは遅くなってしまったから、ちょうど帰ってきたパパにお願いして送ってもらった

 パパごめんね……今度なにかするから……


 奏はおばあちゃんの家が近いから今日はそっちに泊まるらしい

 まぁ、奏のおばあちゃんの家隣だしね……


 で、片付けが終わった僕は楓ちゃんと、お風呂に入っている

 ……どうしてこうなった!?


 いや、まぁ……楓ちゃんにお願いされて僕が押しきられただけなんだけどね……

 実際、僕もだんだんと慣れてきたから普通だったらまだ大丈夫なんだけど……


 楓ちゃん、肌白くて線が細くて……まだ無垢なはずなのにきれいで……ついつい、見惚れちゃうんだよね……

 というか、何で僕と同じくらいの身長なのに……いや、こうしてみると楓ちゃんの方がやっぱり少し大きいかな……じゃなくて!なんで、僕より胸あるのさ!?

 たぶん、A……?いや、Bくらい……?うっ、ママじゃないから見ただけでわからないよ……

 ……ん?というか、なんで僕胸のことなんか考えてたんだろ……


 「あ、あの……ルナさん……?」

 「……どうしたの?」 

 「えっと……そんなにじっくり見ないで欲しいです……」

 「あっ……ごめん!」


 楓ちゃんは、恥ずかしがる

 ……恥ずかしいならタオル巻こうよ……

 えっ?僕?僕はねタオル巻こうとしたら楓ちゃんにとられたんだよ……


 「あっ!じゃあ髪の毛洗うね」

 「はい、お願いします。おわったら楓もルナさんの洗いますね」


 うわぁ……髪の毛もきれー……手入れするの大変だろうな……

 そう思いつつ僕は自分にやってるみたいにやる

 まぁ、もちろんいつもより丁寧にだけどね……


 「じゃあ、次は楓が」


 僕と楓ちゃんは場所を交代する

 人に洗ってもらうなんて……4月以来だね


 「このまま、体も洗いますね」

 「あっ、うん」


 ……うん!?体っていった……?普通背中じゃ……


 「うわぁ……ルナさんの肌ってきめ細かくて綺麗です……」

 「それを言うなら楓ちゃんこそだよ」

 

 楓ちゃんの手が僕の背中を撫でるように洗っている

 うん……背中、背中だよね……


 「それに、腰もほそくて」


 今度は腰に……ま、まだ背中の範疇かな……?


 「腕も……」


 今度は腕……、ちょっとまずいかな……


 「……胸もあるじゃないですか……なんで、楓の見てたんですか……?」

 「ひゃっ!楓ちゃん!?」


 それは!楓ちゃんの方が大きいからだよ!

 というか、前まで来た、来ちゃったよ!?


 「ちょっと、どこまで洗うつもり!?」

 「えっ?全身ですが?」

 「ちょっと待った!ここからは自分で洗うから!」

 「えっ?そうですか……残念です……」


 ひぃ……ひぃ……さすがに触られるのは慣れてないよ……

 ママにはやり方を監視されてただけで触っては来なかったからね……


 「じゃあ、次は僕あらうね……」


 僕は楓ちゃんの背中を洗った


   ◆   ◆   ◆


 「……ルナさん、おきてますか……?」

 「起きてるよ、どうしたの楓ちゃん」

 「いや……ちょっと眠れなくて……」


 僕と楓ちゃんは、一緒のベットで横になっている

 楓ちゃんが来た日からずっと一緒に寝てたんだけどね……ほかに寝る場所ないらしいから、まぁいいんだけどね


 「眠れないの……?じゃあ、おしゃべりでもしよっか」


 一緒に寝てはいたけど、いつもはベットに入るとすぐに寝ちゃうからこうしておしゃべりするのははじめてだね


 「んと……今日は楽しかった?」


 うん、我ながらひどいね……ほかになにかないのかと思うよ……


 「はいっ!楽しかったです!」

 「よかった~楽しんで貰えたならなによりだよ」


 ……はい、話止まったぁー!

 ほかに何か、何かないのかー!


 「ルナさん、ひとつ聞いてもいいですか……?」

 「……ん?どうしたの?」

 「ルナさんって奏さんのことどう思ってるんですか……?」

 

 ……いきなりどうしたんだろう……?はっ!もしかして、楓ちゃんは奏のことが好きとまではいかないけれど気になるとか!?


 「奏のこと?親友だよ」

 「ほんとうに、それだけですか?」

 「うん」


 そう言われても、それ以上考えたことないよ……


 「はぁ……これじゃ奏さんが難儀です……」

 「奏が難儀……?どういうこと?」


 あれ?楓ちゃんの話じゃないの……?


 「ほんとうに気づいていないんですね……」

 「気づいていないってなにが?」

 「たぶんですけど、奏さんはルナさんのことが好きです」


 ……はい?


 「えっ!?そんなことないと思うけどな……」

 「それに、ルナさんも奏さんのこと好きまでとはいかないかもしれませんが、気になってはいると思うんですよ」

 「はいっ!?な、なんでそういうことになるの!?」


 突然始まった予想外の恋ばなに翻弄されてるよ!追い付けないよ!?


 「だってルナさん、奏さんがいないとつまらなそうじゃないですか」

 「えっ……?そ、そうかな……?」

 「そうですよ、奏さんがいないときに携帯みてそわそわしたり電話帳の『かなで』っていうところみて電話しようかなってしてたじゃないですか!」


 ……やっばい、記憶にあるよ……


 「もう、奏さんにちょっと嫉妬しちゃいましたです」


 ……ん?奏に嫉妬……?


 「まぁ、ルナさんをとうさーーもとい、観察できたのでよかったですが」

 「ちょっと楓ちゃん!?いま盗撮っていいかけたよね!?」

 「……聞き間違いですよ、ルナさん」


 絶対聞き間違いじゃないと思うんだけどな……


 「まぁ、要はルナさんはもっと自分のことも考えた方がいいと思いますってことです」

 「えっ……でも……」

 「自分のこと、大切に……してくださいです……」


 あっ、楓ちゃん寝ちゃった……

 自分のことか……逃げずに向き合わなきゃないのかな……


   ◆   ◆   ◆


 楓ちゃんが帰宅する朝

 いつもより早く起きて朝御飯の準備をする

 朝御飯ないとかって嫌だよねきっと


 「あっ、楓ちゃんおはよー」

 「ルナさんおはようございます……あっ、お母さんもおはようございます」

 「楓ちゃん、おはよう。朝御飯ルナちゃんが作ってくれてるわよ」

 「ルナさんありがとうございます」


 朝御飯を食べて帰る時間になった


 「お母さん、ルナさん、長い間お世話になりました。ありがとうございました」

 「いいえ~、楓ちゃんがきてくれて楽しかったわ~」

 「楓ちゃんこんどは僕から会いにいくね」

 「はいっ!楽しみにしてます!」


 そういって楓ちゃんは帰っていった


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