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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
夏休み
31/44

一緒の時間

久しぶりの投稿です!

夏休みも半分が過ぎ登校日がやって来た

楓がきてから朝はいつもと同じくらいの時間に起きているけど学校に行かなきゃいけないって思うといつもより面倒に感じるよ……

まぁ、午前で終わるんだけどね……


「はぁ……じゃあ行ってくるね……」

「はい、いってらっしゃいです」


はぁ……どうして登校日ってこんなに面倒なんだろ……

あっ……最近外にすら出てないから体力、大丈夫かな

……いや、夕飯とかの買い出しはいつの間にかママがやってるし、僕も特に外に出る用事が最近なかった……あー、5日前くらいに奏の家に行ったっけ……うん、それが最後だな……


そういえばだけど、学校いくときって奏がいつも一緒なんだよね……日直で朝早いときも……奏とは親友だけど毎日のように一緒に行くかな?お昼もいつも一緒だし……宏樹君と環ちゃんはたまに他の友達と食べてるけど奏はいつも僕と食べてるよね……


もしかして、他に友達がいないとか!?……いや、そんなことないか……奏は中学からの友達がいるみたいだし


僕は高校に入ってからは話してないな……まぁ、中学の頃から話してなかったんだけどね……それに、もし話してたとしても変なかたち(むしろ良かったかもしれないけど)で高校デビュー(?)しちゃったから友人関係なんてゼロから……いや、奏がいたから1からか……


あれ?今気づいたけど友達いないのは奏じゃなくて僕の方……?いやいや僕だって友達いるもん!えっと……奏に環ちゃんに宏樹君と楓……うん!4人もいるよ!……うん、多いと思いたいよ……


僕はふと後ろを振り向く

もちろん誰もいない


いや、いつもなら奏がいてもおかしくないなって思って見てみたんだけど……いなかったか……

別に期待してた訳じゃないけど、いたら一緒に行こうかなって……


「はぁ……」


つい、ため息がてでしまう


そういえば、まだ奏になにか奢ってもらってないね。今度、奏に奢らせよう僕の分と楓の分、やっぱり僕だけだとなんか気が引けるし……あっ、やっぱり楓の分は僕も出そ……奏だけだと楓が遠慮しそうだしね


って、なんで奏のこと考えてるんだろ……


「はぁ……」

「ため息なんてついてどうした」

「ふぇ!?か、奏!?」

「おう、そんなにビックリしてどうした」


なんでって、さっきいなかったよね!?いつ、どこから現れたの!?


「えっ……いつからいたの……?」

「ついさっきだぞ」


そ、そうなんだ……全然気がつかなかったよ


「なんか悩みでもあるのか?」

「えっ、あー……今日は面倒だなって」


僕は一番最初に思っていたことを言う


「ああ、確かに面倒かもしれないな。俺は久しぶりに皆の顔が見たいけどな」

「あっ……友達いっぱいいる人の感覚はわからないや」


僕は皆とかじゃなくて、宏樹君と環ちゃんに会えればそれでいい

僕の数少ない……じゃなかった。友達だからね


「そういえば、ルナは友達少ないよな」

「うぐっ……友達って言うのはね数より質なんだよ」

「それ、友達少ない人の逃げ道だよな」


そんなこと言わないの!悲しくなってくるじゃないか!


「まぁ、ルナがその気になれば友達なんていっぱい作れると思うけどな」

「あはは、なに言ってるの奏、そんな簡単に友達が作れるわけないじゃないか」


自分から話しかけようとしたら他の人と被る、または自分の声が小さくて届いていない(もしかしたら無視してるかも……)ことになるんだよ!しかも、僕には話しかけるメリットがない!友達が少なくてもいないわけじゃないもん


「そうか?ルナが自分の顔写真と『お友達募集中です♡』ってコメントをアップしたらたくさんわいてくると思うんどけどな」

「それってネットの友達じゃん!?いや、別にリアルの友達がいいっていう話でもなくて……ほら、必要最低限の友達がいれば満足なんだよ僕は」


それにネットで顔ばれとか怖いしね……


「まぁまぁ、ルナは悩んでる顔よりも笑ってる顔の方がかわいいぞ」

「えっ?笑ってる……?」


僕はとっさに顔をさわって確かめます

確かにほっぺたが上がっていました


「うぅ……」

「あっ、どんな顔でもかわいいぞ。ただ、見てるとこっちまで幸せになる笑顔だな」

「うぅっ!かわいいとか言っておちょくるな!全然嬉しくないもん!!」

「そう言うつつ、にやけてきているルナであった」

「に、にやけてないもん!それに、なにそのナレーション口調!!」

「おお~?ルナが怒ってる?」


そういえば、中学の頃もこんなことあったっけ……

懐かしいな……あのときも僕が何か悩んでたんだっけ……まぁ、あのときはかわいいとかいってこなかったけど今と同じようにおちょくってきたな……


今考えると奏のお陰で暗い気持ちにならなかったのかな?

まぁ、今回は暗いって感じじゃないと思うけどね


「あれっ?ルナ~?どうした、急に立ち止まって」


いつの間にか隣から前に進んでいた奏がもっどって来た


「んっ!なんでもない!奏は僕と学校に行きたいの?」

「突然なんだ……まぁ、いきたくない訳じゃないけど」

「もう、素直になりなよ奏……じゃあ学校まで競争だよ!よーいどん!」

「ちょっ!おま、スカート!」


あっ、そういえば今制服のスカートだっけ……まぁ、スパッツはいてるから大丈夫だよね。けど、一応


「どこ見てるの変態!」

「……捕まえてやる……」


やっぱり奏と一緒にいると楽しい、寂しくない

あれ?寂しくない……?ああ、僕は寂しかったんだね


ずっとこの関係が続くといいな


「あぅ!?」

「捕まえた」


僕は奏に制服の首のところを捕まれて止まった

いや、これ転んだらどうしてたのさ……

まぁ、それよりもまず


「……奏、速くない?」

「ルナが遅くなったんだ」


そうだよね……それはもう体育でわかってるし、絶対に奏に捕まるとわかっていたけどね……


「で、なんで急に走り出したんだ?」

「……なんとなく……かな♪」

「なんだそれ」

「わかんない……けど、楽しかったよ」


昔のような関係で、昔とは違くて素直に楽しめる状況

いつか終わるかもしれないから、いまを全力で楽しみたい


「そうか」


といって奏は手を握ってきた


「奏?この手はなに……」

「急に走り出すのをふせぐため……子供ってよくわからないところあるよな……」

「ん?それは僕が子供だって言いたいのかな?」

「そこまでは言ってない」

「その答え方はもう、僕が子供だっていってるようなものだよ!」


僕は奏の手を振りほどく


「もう、急に走らないよ。一緒に行こ?」


それからまた、話題を入れ換えつつ学校に向かった



今回は久しぶりに登校の場面を書いて見ました。

ノリに任せた結果、普通にルナと奏の駄弁りになってしまいました。あれ?いつもそんな感じでしたっけ……

次はもっと早く投稿できるようにしたいです!!

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