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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
夏休み
30/44

三人で

いつもよりかは少し長目です

『ぷるぷるぷる』


僕たちが朝食を食べ終わった時、電話がなった

携帯を見てみると奏からだった


「もしもし」

『もしもし、ルナおはよう』

「おはよう、じゃあね…」

『ちょっ!ちょっと待てって!』

「うん、ごめん冗談」


奏の声を聞くの久しぶりに感じたからつい


「で?どうしたの?」


僕はこれから楓ちゃんと何をしようか考えていたのだ

思い付かなかったら普通におしゃべりしてたと思うけど


『俺の家に来ないか?』

「特に行く理由が思い付かないので遠慮させていただきます。すみません」

『何故そんな畏まる…?いや、来てくれ…来てください…』

「?何かあったの?」

『来てくれたら教える』

「はぁ…仕方ないな…行けたら行くよ…」

『…それって結局こな…』


僕は通話を切った

あっ、奏まだ何か言うことあったかな?まぁいいか…奏だし


「楓ちゃん、何かしたいことってある?」

「えっ?ルナさんが行くとこあるんじゃ…?」

「あー…じゃあ一緒にいく?」


そういえば、楓ちゃん昔、僕に会ったことあるなら奏にも会ってるのかな?奏とはほとんど一緒にいたイメージだから写真にも写ってたと思うし…


「楓ちゃんって奏のこと覚えてる?」

「えっと…会えばわかるとおもいます。たぶん…」


楓ちゃん覚えてないんだね…

じゃあなんで僕のことは覚えてたんだろ


   ◆   ◆   ◆


それからすこし歩いて奏の家に着いた

インターホンを鳴らすと奏がてできた


「ああ、ルナか…上がってくれ」

「うん、お邪魔します」


僕に続いて楓ちゃんが来た


「お、お邪魔します…」

「ん?そっちの子はどうしたんだ?」

「あっ、僕の親戚で夏休みの間に家に来てるの」

「こんにちは、翠風楓です。奏さん」

「ああ…あの子か…楓って呼んでもいいか?」

「いいですよ奏さん」

「で、なんで呼んだのさ」


お互いの自己紹介(?)が終わった風だったので奏にきいた


「立ち話もあれだし、上がってくれ」


奏はそういいスリッパを出してきたのでそれを履いて付いていきリビングに入ると


「ねぇ、奏…これどうしたのさ…」

「貰い物だ」

「でも楓こういうの好きですよ?」


未開封のパズルが三つもあった


「これって一人一箱?」

「いや、一人で黙々とパズルをするって寂しいからさ…」

「子供じゃないんだからさ…まぁ、いいけど…」


僕と奏が話している間に楓ちゃんが移動していて


「これとか面白そうですよ。やりたくはないですけど…」


といい一番下の箱を取ってみせてきたそれは真っ白なパズルだった。しかも千ピースの


「なんでそのチョイスなのかな!?」

「え~?何となくですよ。楓がやるとしたらこういうのがいいです」


楓ちゃんはその上にあったウサギの写真のパズルを見せてきた


「これだったらやってもいいかな…奏いい?」

「ああ、俺はなんでもいいぞ」


じゃあパズル頑張るぞ!


   ◆   ◆   ◆


「全然終わらないね…」


あれから数時間、僕たちはパズルに取り組んでいた

時計を見るともうすぐ昼になる頃だった


「奏、お昼ご飯どうする?」

「あー…素麺があったはずだから煮て食べてくれ」

「了解、楓ちゃんも素麺でいいかな?」

「大丈夫です。ありがとうございます」


僕はキッチンへと向かった


えっと素麺、素麺はっと…おっ、あったあった

ていうか、これってもう煮て水を切って置いてるだけだから茶碗に汁をいれてほぐすだけで食べられるじゃん…

しかも、何気に三人ぶん…奏のお母さんはどこまで見越してたんだろ…


素麺を食べられる状態にして二人を呼ぶ


「奏、楓ちゃんできたよ」

「早くないか?」

「そう言う奏もくるの早いよ。待ちわびてたの?」


お腹が空いていたのだろうか


「奏のお母さんが準備してくれてたんだよ」

「…?それでも精々二人ぶんじゃないんですか?」

「なぜか三人ぶん準備されてたんだよ…」


なんでかなぁ…?ママが楓ちゃんのこと伝えてたのかな?


「あっ、奏さんのご両親っていつ帰ってくるんですか?」

「今日は遅くなるって…あーそう言うことか…」


僕も分かったよ…奏の晩御飯も素麺で済ませろってことだよねこれ…


「…じゃあ奏、晩御飯ある?」

「…作ればある…」

「奏さんって料理出来るんですね」

「……多分…な…」


その反応、絶対作れないよね!?


「はぁ…何かありものでつくってあげようか?」

「おお!助かる!」


仕方ないから素麺を食べたあとに作ってあげよう

他の家の食料を勝手につかってしまって悪いけど


   ◆   ◆   ◆


「やっと終わったよ…」

「楓は楽しかったです!」

「あー…じゃあこの真っ白いのやるか?」

「それは遠慮しておきます。楓は絵が出来ていくのが楽しいのです」


奏が楓にめんどくさいのを押し付けようとして拒否されていた


あっ、素麺を食べているときに楓に「楓ちゃんはやめてください。なんだかむず痒いです」と言われてしまったので呼び捨てることにしたんだよ


「じゃあそろそろ六時だから帰るね」

「さよならです。奏さん」

「あっ、じゃあこっちのやるよ」


と、帰ろうとしたときにパズルを渡してきた。こんどはハムスターのパズルだ


「え?いいんですか?」

「いいんだよ、俺に二つは多いし」

「パズルって高いんじゃないの?」

「貰い物だって最初に言ったろ。大丈夫だ」

「えと…じゃあ頂きます。ありがとうございます」


僕と楓は奏からパズルを貰って帰ろうと靴を履くとなぜか奏も靴を履いた


「…?奏、どこかいくの?」

「はぁ?送っていくに決まってるだろ?」

「そんなのいいって…」

「じゃあ勝手についていくだけだから」


こういうときの奏はなぜかしつこいのでこれ以上なにも言わないでおく


それから三人で僕の家に向かった


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