来訪者《2》
「なるほど、そういうことですか」
「えっ楓ちゃんなにかわかったの?」
「わかったの?ってわからないっていう説明されてもわかるわけないじゃないですか…」
あはは…そうだよねー…
「うーん…ルナさん?の昔の写真ってありますか?」
「…あると思うけどなんで?」
すこし、さん付けに葛藤があったけど…まぁ、セーフかなぁ?
「いえ…ルナさんが本当に男の子だったのかが気になって…」
「…?楓ちゃん知ってるよね?」
「えと……自分自身の記憶があってるのか確認したいので…」
それって必要なのかな?
「楓ちゃん持ってきたわよ」
「あっ、ありがとうございます雪さん」
なぜかママが持ってきていた。…持ってこなくてもいいのに…
「やっぱりルナさんって前からかわいいですよね」
「あっ!分かる?そうなのよ、ルナちゃん前から女の子って間違われることもあったのよ」
「楓も最初に会ったとき女の子だと思っちゃったです」
あー…僕の昔の写真みて盛り上がってる…
「そう言えばルナさんって告白されたことってありますか?」
「……いやぁ…ないかな?」
うん、されてないよ。ルナさんのときは
「じゃあ、ラブレターはもらったことありますか?」
…入学してすぐのあれはラブレターだったのかな…?そう言えばだけどあれからすこし手紙が続いてたんだけど全部捨てて見てないし、それからすこししたら来なくなったんだよね…
「うーん、ないかな」
「そうなんですか…残念です…」
よし…これでこの話題から離れられる
「ルナちゃん、嘘はいけないわよ?…ああそういうこと、ルナちゃんはされてないないものね。ルナちゃんは」
「…?ルナさん楓に嘘ついてたんです?」
うぅ!楓ちゃんの無垢な瞳がつらい…
「…嘘はついてないよ?ただ、女の子になってからはないってことで」
「それじゃあ、男の子のときはもらったことがあるってことですよね。女の子からてす?男の子からです?」
…とうして普通に男の子からされることをいれているのかな…
「えっと…男の子からで…」
それから三年くらい前の話をした。
というか、自分でこの話しするのきついね…
◆ ◆ ◆
「ママ、いま思ったんだけど楓ちゃんはママと寝たらいいと思うんだよ」
「えっ…ルナさん楓のこと嫌いですか…?」
「嫌いじゃないけど…女の子が僕と一緒に寝てもいいのかなって…」
「大丈夫わよ女の子同士だもの」
そういうことじゃなくて一応僕は元男の子だし…
「ルナさんはきっと楓のこと襲わないですよね…それに、ルナさんと一緒のほうが落ち着きます。…だめですか…?」
「…い、いいよ…」
「ありがとうございます♪」
うぅ…だめって言えるわけないじゃないか…
「じゃあ、少し早いけど寝よっか。楓ちゃんも疲れてると思うし」
「えと…ルナさんがそういうなら」
「あっ、ルナちゃんの部屋にはお布団敷いておいたからね」
ママ…いつの間に干したり敷いたりしてたのさ
部屋に着くと本当に敷かれていた
「電気消すよ」
「はい」
一応一言かけてから電気を消す
ベッドに入ると
「ルナさん、一緒に寝ても大丈夫ですか…?」
「?いま、一緒の部屋で寝てるよね」
「むぅ…そういうことではなく…こういうことです」
楓ちゃんがベッドに入ってきた
「楓はすこし…疲れたので楓の抱き枕になってください」
「えっ…でも狭くない?」
「狭くないです。それにさっきいいって言いましたよね」
確かにそうだけど…あれは一緒の部屋で寝るってことで…ってもう寝てる。仕方ないなぁ