表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
一学期
24/44

体育祭《2》

「ふぁ~…眠い……」


僕はA組の応援席に向かっている

ふぅ…もう競技に出なくてもいいんだよね…楽でいいな♪

でも、来年はもうやらないよ…だって服が恥ずかしいんだもん…


「ル~ナちゃんっ♪」


「ふぇっ!?た、環ちゃん!?なにするの!?」


あっ、環ちゃんなんか懐かしい感じだよ…


「~?何って?ルナちゃんを後ろからギュッてしてるの」


「それはわかってるけど、なんでしてるのさ!」


「ルナちゃんが応援席過ぎて行っちゃったからどこに行くのかなって思ってつけてたんだけど、後ろからだと艶のある黒髪だとか、白くて細い二の腕だとかの誘惑がいっぱいあって」


環ちゃんが早口でしゃべるからあんまり聞き取れなかった…


「えっと…つまり要約すると?」


「ルナちゃんがかわいすぎるってこと」


「え?ふひゃっ!」


環ちゃんが優しく耳を撫でてくる


「た、環ちゃん…ちょっと、ひゃっ!そこは、やめて…んぁ」


「ルナちゃん敏感でかわいい♪じゃあ耳はやめるね」


はぁ…よかった…


「でも、こっちはいいよね♪」


「ひゃぅ!そ、そこも…ダ……メ…」


環ちゃんは次に脇腹を撫でてくる


「おやおや?ルナちゃんわがまま♪うりうり~♪…?おおっ?」


ふぇ?環ちゃんが離れていくよ


「あーあ、これからだったのにな…」


「…ルナさん…迷惑して…る、から…」


あっ、宏樹君が助けてくれたのかな


「宏樹君ありがとう、助かったよ」


「んっ…これ、くらい…だったら…気に、しない……環は、もっ…と、自重…する…」


「…これでも自重してた方だと思うんだけどね…」


自重しててあれだったなら、してなかったらどうなってたんだろ…


「…して…ないっ…謝…る…」


あっ、宏樹君から見ても自重してなかったんだ…

いつから見てたんだろ…というか、今男子の徒競走やってるよね…


「うっ…ごめんねルナちゃん…」


「…軽いスキンシップだったら大丈夫だから、気にしないで」


本当に軽いやつだったらね!えっと…頭撫でたりとか、抱きつくのは…うーん…微妙…


「ところで、宏樹はなんでここにいるの…」


「…?…僕、一番…最初に…走った…から、ゆっくり…したく…て、早く…きた…」


ゆっくりするために急ぐって…本末転倒…?じゃないかな


「…ルナさん…は、応…援、しなくて…いいの…?」


「えっ?いいんじゃない「あっ!ここにいた!」わけないよね…」


唯先輩…少し怒ってる?


「もう!ルナちゃんしっかりお仕事しなきゃダメだよ!みんな頑張ってるんだから!環ちゃんも応援、応援!」


僕たちはつれていかれた…僕、動きたくない…


   ◆   ◆   ◆


「ふぅ…疲れた…」


今は昼休憩の時間だ、直前に女子の徒競走があったからジャージだ。

さすがに知り合いの前だと恥ずかしさが割増になるからそこは助かったよ…ママなにするかわかんないし…


「ルナちゃん、お疲れ様。はいこれ」


「あ、ありがとうママ」


ママがお茶を渡してくれた


「それにしても、ルナのチアリーダー姿、近くで見たかった…」


パパがそんなことをいう…


「あら、でも写真沢山撮れたからまだいいじゃない」


「でもな…写真と生は違うんだよな…」


ん?写真…?そういえば、パパの隣になんか大きいカメラがあるけど…いや、あったのに気づいてなかったんじゃなくて、気づきたくなかったんだよね…


「あっ!そろそろ戻らないと!ありがとうママ、パパ」


そう言って離れる、これ以上いると弄ばれるような気がする


「あっ、またアレに着替えるのか…」


来年は絶対に応援団なんかに入らないよ…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ