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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
変わった自分
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母さんとの遭遇

「な、なんで!?」


なんで僕、女の子になってるの!?


ちょっ、ちょっと

お、落ち着け、落ち着け……

し、深呼吸


「すぅーはぁー、すぅーはぁー……」


よ、よし、落ち着いた、少しだけだけど


「ま、まずは着替えよう……」


ずっとぶかぶかのパジャマでいられないので着替えに部屋に戻ろうと洗面所からでると


「ん?誰かしらこの可愛い子~?」

「ふぇ?!か、母さん?!」

「母さん?もしかして、ルナ君?」


え?あっ、気づいてくれた

よ、よかった~


「そうだよ!!ルナだよ!!」


自分でもそう主張する

すると母さんは


「じゃあ、ルナ君の誕生日は?」


質問をしてきました


「え?……」

「ルナ君だったらわかるよね」


あっ、確認作業ですか……さすがに信じないよね……

そういえばオレオレ詐欺とかって相手から名前を誘い出すんだっけ……

ん?それを考えると今の僕ってあやしさ満載じゃない!?

ま、まぁ全部の質問に答えれば分かってくれるよね!


「10月11日」

「ルナの由来は?」

「たしか、その日が満月だったから、だったかな?」

「昨日、食べた夕食は?」

「昨日は頭が痛かったから寝てて食べてない」


などなど、いろいろな質問と応答のあと


「…ルナ君なのね?」

「うん!そうだよ」

「じゃあルナ君を信じるわ」


やった!わかってくれたよ

っていうか


「良く信じられたねこんな話…」

「仕草と答え方でわかったわよ?」


し、仕草?なんかしてたかな?

というか、質問の意味はなかったの?


「ルナ君困ったことがあると左頬を掻くのよ」


えっ?嘘、それだけでわかったの!?


「まぁ、他にもあるんだけどね」

「ちょっ、なにそれ、おしえて!」

「ところで、ルナ君?ルナちゃん服はどうするの?」


母さんは話をそらしました

それよりも僕は


「…ルナちゃん?」


突然のちゃんづけがきになりました

いや……急に変えられると違和感とかあるよね……?


「だって、ルナちゃん女の子でしょ?」

「君でいいよ!むしろ呼び捨てでいいって」


呼び捨ての件は前から言ってるんだけどなかなか呼び捨てにしてくれないだよね……


「ルナちゃん、服は?」

「だからちゃんはやめ……て」


僕は言っている途中で気づきました

母さんの目がすこしおこっている

いや……このままだと強制連行されてしまう


「服は?」

「いつものを着ようと思います」

「だーめ♪」

「えっ?ひっぱらないで~!」


正直に答えても強制連行された

僕の嘘ってなぜかすぐにばれちゃうんだよね……顔に出てるのかな?

僕は母さんの部屋につれられ


「あった、あった、はいこれ」

「え?なにこれ…」


母さんはTシャツと…短いジーパン?を渡してきた


「ショーパンよ」


へぇ、ショーパンっていうんだ


「なにやってるの、はやく着なさい」

「ふぇ?」

「あぁ、肌着がなかったわね…はいこれ」

「えっ?ちょっと待って、どういうこと?」


急に渡された服に戸惑ってしまう


「あぁもう、手のかかる子なんだから…あっ、そうだ…」


母さんはそういうと僕を洗面所へ


「お風呂入るわよ」

「え?な、なんで!?」


そういえばここ脱衣所でもありました


「ふぁ!か、母さん!?」


僕は母さんに脱がされお風呂につれられました


   ◆   ◆   ◆

 

「うー」

「ルナちゃんなにうなっちゃってるの?」


だって女の子って大変じゃない!?

髪は長いから時間かかるし、シャンプーはこれコンディショナーはこれって母さんに言われたり、洗顔とか体の洗いかたも直されたり、おまけに……


「母さん、これ着なきゃだめ?」


僕は女物の服を前に動けなくなっていました

これを着ると男の子としてなにか失ってしまうような


「ルナちゃん女の子でしょ?」

「……えー……」

「着させてあげましょうか?」

「っ!いえっ!いいです!」


僕は服を着ようとしたが


「うぅ…」


止まってしまい


「ひゃあ!」


結局母さんに着せられました

母さんのこの技術はなんなんでしょうか

僕はふと疑問が浮かびました


「母さん、なんで服のサイズあってるの?」


Tシャツは大きいですがそれ以外は大きい感じがしません


「ん~?気にしない、気にしない」


母さんの昔の服……にしては古い感じがしません

考えてもわからなそうなので考えないことにしました


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