ゴールデンウィーク~相沢宏樹編~
「ふぅー…」
僕は今図書館にいる
ここでなにをしているのかというと休み明けのテストに向けて勉強をしている
みんなと一緒に勉強するのもいいけど一人だと集中できるね
「あっ…消しゴム」
転がっていっちゃったよ…
僕は取ろうとしゃがみ
「え?あ、ありがとうございますって宏樹君!?」
「…どうしたの?…」
「えっ、あ、びっくりしちゃって…」
周りに人がいなくてよかったよ
「…ルナさんは…勉強…?」
「うん、やっておこうかなって思ってね…休み明けテストだから…宏樹君は?」
「…なんとなく…気分で…?」
なんで疑問系なのかな
「…じゃあ…ぼくも…勉強しようかな…♪」
「え?勉強道具は?」
「…本…読む…」
それって勉強になるのかな?
僕がそう思っていると宏樹君は近くの本棚にいき
「…参考書…ある…よ…?」
宏樹君は本棚から一冊本をとりだし見せてきた
「それ、国語だよ?」
「…大丈夫…全体的に…苦手…だから…」
「そ、そうなんだ…」
宏樹君は国語が苦手なんだ…僕は社会が苦手だよ…
「えと、勉強しようかな」
「…んっ…がんばっ…」
◆ ◆ ◆
「ふー、終わろうかな…って宏樹君!?」
「……すぅ…すぅ…」
宏樹君いつのまにか寝てたよ
「宏樹君、ひーろーきー君」
揺すっても起きないよ…あっ、ほっぺたつねればおきるかな
ぷにっ……え?
「柔らかっ…も、もうちょっと」
ぷにゅぷにゅっ…
「………んっ……」
ぷにゅっ、ぷにゅーっ
「…ルナひゃん(さん)…はなひへ(はなして)…」
「え?あっ!ごめん、宏樹君」
ついつい夢中になっちゃったよ…
「宏樹君のほっぺって柔らかいんだね」
「…そう…らしい……環にも…言われた…」
環ちゃんもさわったことあるんだ
「あー、えっと…僕そろそろ帰るけど宏樹君は?」
「…んっ…帰る…」
そ、そう…
「…あっ、ルナさん…奏さんから…聞いてる…?」
「?なにを?」
「…休み…の…最終…日に…四人で…遊ぼって…」
なにそれ…聞いてないよ…
僕たちは図書館から出ると僕の携帯がなった
「あっ、奏からだ…もしもし、奏どうしたの?」
『ルナ、明日暇か?』
「え?うん、暇だけど…」
『じゃあ、明日遊ばないか?』
「うん、いいよ」
『じゃあ、明日の午前中にルナの家にいくから待っててくれ』
え?午前中から?まぁ、いいか
「うん、わかったよ。じゃあね奏」
『おう、じゃあな』
そういい、僕は電話を切った
「宏樹君途中まで一緒にかえろ?」
「…うん…わかった…♪」
僕と宏樹君は歩き始めた
「そういえば…宏樹君って笑うとかわいいよね」
もともと中性的な顔立ちだからかな?
「…かわいく…ない…し……かわいいって…いわない…で…」
僕たちは分かれるまで、たわいないはなしをした
 




