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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
一学期
18/44

ゴールデンウィーク~久藤環編~

入学してから本格的に授業が始まり少しずつ高校生活にも慣れてきたころ、明日からゴールデンウィークが始まることとなっている

帰りのホームルームが終わり


「あっ、ルナ、ゴールデンウィークの予定どうなってる?」


「んと…暇だから気まぐれで図書館とか本屋とかに行ったり、家でごろごろする予定」


「それってつまり決まってないってことだよな」


うぅー…決まってません


「決まってないんだったらあとで遊ばないか?」


「え?うん、いいよ」


「じゃあ、あとで連絡するから」


「わかった」


僕はそうこたえた

それから、いつものように二人で帰った


   ◆   ◆   ◆


「ふゎ~…暇だな」


あくびをしながら思ったことを言ってしまった


「じゃあルナちゃん、おつかいいってきて」


「えー…あ、わかったから、その微笑はやめてよ…」


怖いから…これは言えない、絶対に言えないよ…


   ◆   ◆   ◆


「えっと…あとは、あれか」


僕はママに言われたものをあらかたとっていた。はぁ、ママはいっぱいたのむんだからメモしないと全部買えないよ


「あれ?ルナちゃん?」


「え?あっ!環ちゃん、奇遇だね」


「ルナちゃんはおつかい?」


「うん、そうだよ。環ちゃんは…」


環ちゃんの腕の中をみると、ゴマがある。なんで、ゴマ?


「えっと…おにぎりでもつくるの?」


「残念、ごまクッキーをつくるんだよ」


ごまクッキー?なにそれ、おいしいの?


「あー!ルナちゃん、微妙な顔してる!」


「あ、ごめん…ところで、おいしいの?」


「うーん…食べたことないけど食感がやみつきになるんだって」


「えっと、ごりごりって感じ?」


想像で言ってみると


「ごりごりって感じだと思うよ」


「…美味しいのかな?」


「食べてみなきゃわからない!だからやってみるんだよ!」


そ、そうなんだ…


「で、ルナちゃんも一緒に作らない?」


「え?あー、いいの?」


「いいよ~♪わたし一人じゃ多すぎるし」


あー、なるほど…


「じゃあ、おつかい終わったらでいいよね」


「うん!よーし、早くおわらせるよ~♪」


   ◆   ◆   ◆


「お、おじゃまします…」


「は~い♪いらっしゃいルナちゃん」


あれからおつかいを終わらせて、環ちゃんの家に来たんだけど


「環ちゃん…テンション高くない…?」


「ルナちゃんが来てくれてるからね♪」


「えと…早くつくろ?」


「…………っは、うん、そうしよう…」


え?なんで、フリーズしてたのかな…

あっ、環ちゃん進んでっちゃう


「ルナちゃん、ちょっとそこでまってて」


「え?うん、わかったよ」


環ちゃんがキッチンからでていって戻ってくると


「ごめんね、はい、これ」


「?ありがと…これ必要?」


環ちゃんが持ってきたのはエプロンだった


「必要だよ!絶対!」


「ふぇ!?あ、うん…なんで?」


環ちゃんが急に大きな声出すからびっくりしちゃったよ…


「いや…服とか汚したらいけないかなって…」


「ああ、なるほど?」


クッキー作るのってそんなに汚れるものだったっけ?

僕は疑問に思いながらもエプロンを付ける


「…買ってよかった…」


「?環ちゃんなにか言った?」


「なにも言ってないよ。さあ、作ろう、ごまクッキー」


   ◆   ◆   ◆


僕と環ちゃんは作ったごまクッキーをたべている


「はむ♪~~!♪」


なぜか自分たちで、作ったのっておいしく感じるよね


「ルナちゃん、美味しい?」


「うん!おいしい!」


「たくさんあるからゆっくり食べよ?」


「そうだね。はむ、ポリポリ」


僕はそのまま食べ続けた


   ◆   ◆   ◆


「環ちゃんごめんね…食べるのに夢中で…あっ、エプロンありがとう」


あれから環ちゃん何してたか覚えてないよ…見てなかった


「いいよいいよ、食べてるルナちゃんかわいかったから」


「えっと…今度は四人でなにか作ろう?」


「あー、男子は食べるだけかな?」


ああ、たしかにそうなるかもしれない


「じゃあ、今日はありがとう」


「あっ、ルナちゃん送ってく?」


「大丈夫だよ、環ちゃん、またね」


「うん、ルナちゃん、またね」


僕は環ちゃんの家からでて


「って、僕、心は男子だよ」


一人つぶやいた


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