身体測定
「はぁ…」
ため息をついてしまった、はっきりいって気まずい…だって
「あれ?ルナちゃん着替えないの?」
「え?あ、着替えるよ」
僕は制服からジャージに着替えるために女子更衣室にいる。今は女の子だからあたり前だけどね…
「早く着替えないと始まるよ?」
「あっ、うんすぐ着替えるよ」
◆ ◆ ◆
「えーと…身長が140.8cm、体重が40.6gだね」
「ありがとうございました」
やった、140こえてたよ0.8だけだけどね
僕はすぐに着替えに行こうとすると
「あっ!ルナちゃんまって」
僕は、えーと…あっ、『卯月 若葉』さんに呼び止められた
「ん?どうしましたか?ふぇ!?」
「ルナちゃんって肌白くてきれいだよね」
うぅ…急に触られたから変な声でたよ…恥ずかしい…
「ル~ナ~ちゃんっ」
「え?環ちゃん!?どうしたの!?」
僕は後ろから環ちゃんに抱きつかれた
「えへへ~♪ルナちゃんやわらか~い」
「あー!たまちゃんずるい!」「私も私も」「さわりたい!」
「えっ!?あ!ちょっと!?」
う、腕そんなにさわらないで…ひにゃあ今誰か太もも撫でたよねって誰!?胸さわって…あ、さわられてない、はかられてる…それもダメだよ!!ほんとに誰!?なんで首も測ってるの!?って、ほんとにもうやめて…
◆ ◆ ◆
「あっ、ルナどうだった?」
僕が教室に戻ると奏が聞いてきた
「うん、大丈夫、大丈夫だったよ…」
「なあ、環、ルナの目が死んでるんだけどなにがあった」
「いやぁ、ルナちゃんがかわいすぎてみんなでもみくちゃにしちゃって」
「ああ、なるほどな」
奏は僕の方をむき
「ルナ」
「なに?っ!」
僕のほっぺたを引っ張った
「なひふるのは(なにするのさ)!」
「あっ、戻った」
「はなへ(かなで)はなひてほ(はなしてよ)!」
「あっ、そうだルナ」
奏は僕のほっぺたをはなして
「身長は思ってたよりいってたか?」
そう聞いてきたので
「いってたよ140.8だった」
僕は胸をはってこたえると
「そうだったか、よかったな」
奏は頭をなでてくれた
「うん♪」
頭を撫でられると気持ちいいんだよね♪ん?って
「僕、子どもじゃない!」
「ははっ、そうだな」
「あはは♪」
奏が笑っていたので僕もつられて笑ってしまった
「…あの、私もいるんだけど、二人だけの世界に入らないで」
あっ、環ちゃん、忘れてた
「…僕もいる…」
宏樹君、いたんだ…ごめんね
やっぱり気づけば二人だけの会話になってしまいます。不思議ですね…自然に三人四人の会話ができるようがんばります。というか頑張るってどうすればいいんでしょう…