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女の子になっちゃったけど…  作者: 拙
一学期
12/44

部活動勧誘会《3》

「よし、じゃあ他の部活を見ていくぞ!」


奏は元気だな…


「ねぇ、環ちゃんこれってどう見える…?」


今、僕と奏は手をつないでいる。まあ、こうなったのは僕のせいなんだけどね…


「制服じゃなかったら仲のいい兄妹に見えるけど…恋人に見えるよ」


「はぁ…奏、やっぱりはなさない?ここら辺人いないしさ」


「なに言ってるんだ?だめに決まってるだろ?」


やっぱりだめか…なにかいい口実は…あっ、なんかある


「ねぇ、あれ…」


「ん?机があるな…」


「…パズル同好会だって」


宏樹君が答えてくれた


「見てみますか?」


「うん、見てみよ?」


僕は環ちゃんに促されて扉を開くと


「ふぁ~」


気だるげそうな先輩がいました


「あれ?新入生?珍しい…」


「し、失礼します」


「同じく」


「同じくで~す♪」


「…ん……」


僕、奏、環ちゃん、宏樹君の順で入っていった


みんな失礼しますっていいなよ…宏樹君はもう、挨拶ですらないよ…


「あっ、噂の天使ちゃん?女神ちゃん?じゃん」


「え?何ですかそれ…」


「知らない方が、気軽だぞ」


奏がそう声をかけてくれる。


「というか、彼氏?」


「ち、ちがいます!!」


先輩が、変なことを言ってくる。もう、僕と奏は幼なじみってだけだもん


「へぇ~、そうなんだ~、残念だったね、君」


「へ?って奏!?」


なぜか、奏が落ち込んでいた


「うぇ、あっと、奏とは幼なじみだからね?大丈夫だよ?」


自分で言っててわかんなくなってきた…大丈夫だよってなにが?


「ああ、幼なじみだよな、幼なじみ…」


えっ!?なんで、さらに落ち込んでいくの!?


「え、えっと…あっ!先輩この同好会って、何人いるんですか?」


もう、めんどうなので、話を無理やり変えます。奏は放置


「ん?私だけだけど?」


「へぇー、先輩だけですか」


ん?ってことは一人?


「で、なにやってるんですか?」


環ちゃんが聞いている


「パズルを解いたり、解いたり、とにかく解いたりするだけだけど、楽しい人は楽しいよ?やってみる?」


解くことしかやってないよ…

すると先輩は正方形の物体を取り出した


「やり方は、わかるよね?」


「えっとあ、はい、面の色を合わせればいいんですよね」


先輩は環ちゃんだけじゃなくて僕たち全員に渡してきたので、やってみる


うぇ?難しい…奏は


「はぁ…」


ため息つきながらやってる…ってもう、できてるし…宏樹君は


「…お願いします…」


先輩に渡してバラバラにしてもらってる、環ちゃんは


「~♪」


棚にある、他のを見てる…あっ、机の上に完成したのある…僕だけじゃん…


みんな早すぎ…僕が遅いだけ?


   ◆   ◆   ◆


「奏いつまで落ち込んでるのさ…」


僕たちはパズル同好会をあとにして色んな部活をみていき、いい頃合いになったので解散して、家に帰っていた、環ちゃんと宏樹君は僕と奏とは逆方向らしい、なので今は奏と二人きりだ


「もう、奏!?」


僕は奏が無視するので手首をつかんで気を引こうとしたら


「えっ!?ちょっと!?」


手を握られた


「これで、また、ルナと手がつなげれる」


「えっ!?落ち込んでいた理由ってそれだったの!?」


奏…どれだけ僕と手つなぎたいのさ…


「ああ、ルナの手はやわらかいからな」


「そう…、か、奏」


「ん?なんだ?」


今日はたくさん迷惑かけたから


「今日はありがとう…」


僕は恥ずかしくなってうつむいてしまう、けど、ちゃんと言えた


「そんなの幼なじみだから当然だろ?」


やっぱり奏は変わらずに僕と接してくれる…いや…過ごし過保護になったかな…僕そんなに幼くないのに…でも、気にかけてくれてるって思うとわるい気はしないかな?


「うん!ありがとう」


僕は奏に、もう一度言った

きっと僕は笑っていただろう


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