部活動勧誘会《2》
先日投稿できなかったので、本日投稿です!
「今日はもう、帰ってもいいが、各部活動で勧誘活動をしているから、見てみると、いいぞ。この学校は同好会含めてそういうのが多いから、楽しめると思う。じゃあ、これでホームルームはおしまい、解散!」
その、先生の一言で教室の生徒たちは動き出した
「じゃあ、僕たちもいこうか」
僕たちはまず、体育館に向かう
「わー、人いっぱい…」
そこには、本当にたくさんの人がいた
「ルナ」
奏が、手を出してくる
「え?どうしたの?奏」
「いや…ルナが迷子にならないよう手をだな」
みんなの前で手をつなげと?そんなの恥ずかしいし、僕はそんなに子供じゃないよ…
「別に、大丈夫だよ」
「そうか?でも…」
「じゃあ、環ちゃん、宏樹君、奏いこ?」
そして僕たちは人混みのなかに入っていった
◆ ◆ ◆
「どうしよう…」
僕はみんなと離れてしまった
「あっ、携帯…カバンだったな…」
学校じゃ使えないからカバンにいれたままだった…
それにしても、
「これ、どういう状況?」
なぜか、僕の周りに人がいない…いや、いるけど、僕の周りに結界が
あるみたいに近づいてこない…でも、なんか見られてる…どうしたものか。まあ、探してみるか…
◆ ◆ ◆
~奏視点~
ヤバい、ルナとはぐれた
「環、宏樹、一旦教室に戻っててくれ」
「奏さん、私達もさがしますよ?」
環がそう言ってくれるが、
「分かれて探すとまた集まるのが大変だし、三人で探そうにも、人が多い。だから、もしルナが教室に戻って来てたら連絡をくれ」
俺は環と、宏樹に言いルナを探し始める
「まだ、遠くまで行っていないはず…」
さすがにこの人数のなか、一人を探すのは難しい、だが…ルナは実際探しやすい。ルナは視線を集めるし、小さいからな
「ルナー、どこだー」
とりあえず、来たルートを戻っていく。すぐに見つかるといいんだが…
「あー、いないか…」
そのとき、宏樹から、電話が来た
「もしもし、ルナ、教室に来たのか?」
『奏さん、ちょっと手上げてください…高く…」
「ん?ああ、こうか?」
俺は宏樹の言葉に疑問を持ちながらも手を上げた
『ありがとうございます…奏さん、そこからバレー部が、勧誘してるの見えますか?』
「あ?まあ、見えるが…」
『そこら辺にルナさんがいます』
「え!?あ、ありがとう…ってもう切ってるし…」
俺は宏樹に言われたところに向かってあるいていく
宏樹、教室いってたんじゃないのよ…
少し歩くと、変な人混みができていた、あれか…
「ルナ!」
◆ ◆ ◆
~ルナ視点~
うーん、誰も見つからないよ…でも、まさかはぐれるとは…
というか、なんでそんなに僕のことみるの?なんか写真撮ってる人もいるし…この状況結構怖いな…
「ルナ!」
「え?奏?」
あっ、奏発見。いや、発見されたのか…まあ、助かったよ
「………」
「え?ちょっと、奏?引っ張らないで…」
僕は奏に引っ張られ、教室に連れていかれた
「あっ!奏さん、ルナちゃん見つかったんだ」
そこには、環ちゃんと宏樹君がいた
「えっと…心配かけてごめん…」
「もー、ルナちゃん心配したんだからね」
「心配した…」
「ご、ごめん…」
環ちゃんと宏樹君はそう、言ってくれる。奏は…
「やっぱり手をつなぐべきだった…」
もう、奏だめになったんじゃない?
「いや…僕、子供じゃないんだから…」
「でも、迷子になってたじゃん」
「うっ!そ、それは…なんか、周りの人に流されちゃって…」
「じゃあ、なおさら手をつながないとな」
えっ!?なんで、そうなるの!?
僕は環ちゃんと宏樹君に目線を送ると
「ルナちゃん、これは仕方ないんじゃないかな」
「諦める…」
えー…仕方ないのかな…?
奏が手を差し出してきたので、僕は仕方なくその手を握った