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もしも俺が最強だったら  作者: はら
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なんだ。サブタイトルって

もしも俺が最強だったら、、、



球技大会。それは男子にとって、女子に活躍できるところをアピールすることができる機会だ。これを下手に過ごせば、およそ1年間、いや、永遠に彼女を作れることはないだろう。この球技大会のために俺は時間問わず、バスケットの練習に明け暮れていた。ボールをつき、丸い枠の中に放り込む。家に疲れて帰ると、自分のイチモツをマッサージする。すると、さらに疲れる。


こんな生活を続けて半年。いよいよ本番の舞台が上がる。俺は自分の力を発揮できることを想像しただけでワクワクした。いや、ワクワクすっぞ。

開会式を終えると、みんなで円陣を組むことになった。うちのクラスはかなりの弱小だ。そのため、みんなは思い出づくりのための球技大会と認識しているだろう。だが、俺は違う。俺の鍛え抜かれたパワーを最大限発揮にして、皆に誇張するのだ。そして男子の中で一際輝く一等星になる。


がっしりと肩を組んで、体を前に傾ける。中心には、このクラスの委員長が手を膝に乗せ、中腰に構えている。そして、大きく息を吸いこみ


「Cクラス、ファイトォーー!」



「「おぉー!!!」」



全員の右足が一斉に前に駆り出された。次の瞬間、爆発音が轟いた。綺麗にフローリングされた床を刹那に伝う、深いヒビ。落雷の如くそれはフロア全てに行き渡り、床が崩れ落ちた。体育館自体が歪み、天井からは砂ぼこりが料理にスパイスをかける様でパラパラと落ちる。


砂ぼこりが晴れると、その中に孤独に立っている影があり。幾多にも別れる亀裂の中心にあるのは一本の足。低い声が静まり返った体育館に響く。


「あー、ごめん、俺最強だったんだ」


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