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吐息

作者: 黒ユリ
掲載日:2014/12/02

これは私がまだ小学校低の頃─────。



「かくれんぼしよ?」


お母さんは買い物の為、私と妹はお留守番であった。

妹は暇つぶしの為に私を誘った。

小さな私達は外で遊ぶなんて事は出来ないから、それはそれは暇であった。

私も暇で耐えられなかったのでその誘いに乗ることにした。

 

「じゃあ、お姉ちゃんが隠れてね」


妹がそう言うので私は迷ったあげく、タンスに隠れることにした。

タンスなら見つからないと信じて。

 

「もーいいかーい」


「もーいーよー」


ぺたぺたと妹が裸足で廊下を歩く音が聞こえて息を潜めた。


気付かれちゃうかな?


とドキドキしながら隠れていた。 


すーはーすーはー


聞こえるのは自分の吐息だけ。一人ぼっち。 寂しいなと思いながら待つ。見つかりたくないけど、早く見つけて欲しいという矛盾した思いを持ちながら。


すーはーすーはー

すーはーすーはーすーはー


あれ?これ、本当に私の息……?

何故か疑問に思った。きっと今なら疑問なんて感じないだろう。しかしそう感じたのは小さい子は霊感が強いと言うし、そのせいなのか。



疑問を解消するため、息を止めてみる。

ドキドキしながら。後にその行為に後悔することになる。


すーはーすーはー


それでも呼吸音が聞こえる。

あれ?もう一度息を止めてみよう。

 

すーはーすーはーすーはー…


聞こえる。私のではないものが。  

妹は外で私を探しているし、このタンスに入れるのは私と妹だけ。

じゃあ、この息は誰の? 


「ぎゃぁぁあああ」


怖くなりたまらずタンスから出る。


「お姉ちゃん、みっけ」


見つかってしまった。





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― 新着の感想 ―
[一言] 最高でした!
2014/12/02 11:52 退会済み
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