母ちゃん、もうキツイ 7
ゆうちゃんに死ぬほど説教を受けた。まぁそれはそうだろう。
帰ってきたら部屋はめちゃくちゃ、喧嘩はしてる、旦那は汚物まみれ、のハットトリックを決められた日にはガンジーだって大量破壊兵器の購入を決意するよ。
僕としてもゆぅちゃんが怒るとめちゃくちゃ恐いのを知ったので気を付けたい。
そして最後にゆぅちゃんのこの言葉でこの問題は締めくくられた。
「みんないい加減もう大人になりなさい!」
そして仲直りして自己紹介をすることとなった。
「僕はクリストファー、鈴蘭高校で理事をシテルヨ
ゆうすけの父とは長年の付き合いでよく問題を起こしたものサ
座右の銘は『20で童貞はキツイ』」
「あたしは美咲
鈴蘭高校で春から2年 派手にしてるだけでこの髪は地毛
趣味は喧k 拳での語り合いかな」
「あいりだよ!小学校5年生で好きなものはゲームとマンガで
クラスではあいりんとかギガゾンビって呼ばれてるよ!」
「ゆうちゃんでーす
ドライブとお酒が大好きでーすえへへ」
「僕は斉藤ゆうすけ 鈴蘭高校1年になる予定で好きなタイプは戸田恵梨香で初恋の人は新垣結衣、結婚したいのは」
「気持ち悪。死ねばいいのに」
「え、みさすけなんか言った?ねぇねぇみさすけー」
「てめぇ死にたいらしいな」
「あれ?もしかしてケンカ?」
「「全然そんなことないです!仲良しでーす!」」
こうしてすぐさま仲良しになった僕たちだったが
仲良しアピールのため組んだ肩の後ろで背中をつねりあい、ゆうちゃんの見えないテーブルの下ではお互いのすねを蹴りあっていた。戦争ってどうやったらなくなるんだろう。
「このjapめ! Get the hell out of here! 」
クリストファーにいたっては、ゆうちゃんが見てないことをいいことにエアガンをさっきからずっと僕に発砲。服の上に当たっているとはいえ正直痛い。
と、ここで玄関から声が聞こえた。
「ただいまー」
「あ、葵も帰ってきてこれで全員揃ったよ
ちょっと見てくるからー仲良くしてなきゃダメだよ」
はーい、と全員で返事したそのときが合図だった。
みさすけは痣が見えないよう服の上を重点的に攻撃、クリストファーはより殺傷能力の高い銃に取り換え、あいりちゃんはオドオド困ってる、僕は理不尽な攻撃の嵐を受けたのだ。
「じゃーん、葵到着だよーあれどうしたの。みんな冷や汗かいてるし正座で着席して目線があっちこっちバタフライしてるぞ」
「みんな待たせてたんだ、ごめん。今日最低な客がきてさ。後処理が大変だったんだよね。ん?」
「「あぁぁあああああああああああああああああああ!!!!」」