母ちゃん、もうキツイ 6
「ねぇ!おねえちゃん!『あること』ってなに?」
僕が文字通りボロ雑巾のように床に打ち捨てられていてもあいりちゃんは変わらず、ハンター試験会場にたどり着いたときのゴンくらい目を輝かせている。
「あーん、あること?男女が部屋で二人ですることと言ったらオセロに決まってんだろーが。あいり」
嘘が雑すぎんだろ、おい。
と、言わなくてよかったとほんとに思う。
髪を掴まれ顔ごと持ち上げられついにギャルと視線が合う
「なぁ、変態野郎。オセロだよなオセロに決まってるよなぁ」
「オセロでーす!正解は1番のオセロ!黒柳さんパーフェクトで南の島2泊3日ヌーディストビーチの旅をプレゼントします!」
生命の危機を感じたので機嫌を損ねないようユーモアに富んだ返しをしてみたが、ギャルはまだ俺を狩るべき獲物として見ている。
おのれはG級ハンターかwwwwwひとしくん人形あげるから許してください
と、ここで
「HAHHAHA-!美咲は今日も元気ダナァ」
ふいに妙なおっさんが現れた。
声のする方をみると、カイゼル髭を蓄えたオールバックのいかにも英国紳士の上流階級といった風貌の欧米人がいた。
「USA!USA!USA!HAHHA-!」
アメリカ人かよ。
どうやらこのおっさんが話に聞いてた親父の友達で学校の理事長かつこの家の主たる人物らしい
「どうもこんにちわ、今日から3年間この家でお世話になります!斉藤ゆうすけといいます!」
「君のことは聞いてイルヨ、出来の悪いバカ息子で社会の屑ラシイ fuckin' jap」
「アメリカンジョークが過ぎるぞ!てめぇええ!!!」
怒りにまかせた俺のドロップキックは見事命中しおっさんは吹っ飛んだ。が
「俺の親父になにすんだ!この短小童貞が!」
ギャルの掌底が俺の股間にクリーンヒット
同時にマウントポジションを確保しワーストの九里虎みたいな笑顔でボコボコに殴ってくる。
抵抗はするがみるみるうちに意識が遠のいていく。
あいりちゃんは半泣きで必死にそれを止めに入り
おっさんは泡を吹いて失神し、更に失禁し脱糞し射精までしてた。
ちょうどゆうちゃんが帰ってきた頃、そこには地獄絵図が出来上がっていた。
しかし僕にとってこれはまだ序章に過ぎなかったのである。続く