母ちゃん、もうキツイ 3
下宿先、つまり宮崎家につくまでの話だけど
あまり長い話も好きじゃないし簡潔に話をまとめようか
ゆうちゃんはハンドル握ると人格変わるイニシャル系女子でした。
『ちょ、今日攻めるのは峠じゃないっすよ!』
『大丈夫、大丈夫♪死なない死なない』
ゆうちゃんはとびっきりの笑顔で答えた。
でもそれって重傷以上重体未満って意味ですよねwwwwわはっ
『ぷぎゃあああああああああああああああああ』
ちょっとおしっこ漏れた。
無事たどり着いた家は日本ではなくアメリカ合衆国基準の広さでなぜか家が白塗りだった、大統領でも住んでいるのだろうか
「じゃ、ゆうくんを部屋に案内するねー」
僕は言われるがまま家に上がり階段を登っていく
部屋はどうやら3階だそうで今は誰にも使われていなかったから埋まってちょうど良かったそうだ。
ジロジロと高級感にあふれる壷や新品の家具を見つつ歩を進めていく。
「じゃーん!ここでーす!」
「わーい!すごいですね!」
すごい!ボロッボロだな!おい!
僕が案内された部屋は6畳ほどの言ってしまえば物置部屋だった。
のだが、ここだけニューヨークの摩天楼の中のスラム街である。
そもそも物置って僕はハリーポッターかよ
「この部屋ハウスダスト凄そうですね!」
「大丈夫!きっと仲良くなれるよ!」
「ハウスダストは生物じゃない!分かり合えない!」
「えへへーよくわかんない、じゃあねーブーン」
そう言うとゆうちゃんはエアバイクに乗ったかのようにどこかへ行ってしまった。
まぁ電気(豆電球)をつけ部屋を見渡すと一応ブラウン管TVとベッドはある状態だったので住めば都だと自分に言い聞かせ、すでに実家から届けられていた荷物が入った段ボール箱を開ける。
「お兄ちゃん、遊ぼっ!」
背後から不意に声をかけられた。
こんなボロ部屋なら幽霊も...とか思ってしまう心境で驚いた僕は過呼吸で倒れて白目をむいて失神して、またおしっこを漏らしていた。僕の股間が幼児退行している