最弱魔王ちゃんの誕生!? こんな情けない姿…人には見せられない!!
「聞いておらんかったがお主の名前なんというのか?」
転生したばかりだから名前がないんですよ~とは言えずとっさに
「ルーミア。。。ルーミア・エル・ガーデン」
とっさに頭によぎった日朝の少女アニメの主人公の名前を言ってしまう。
「がっはっは ルーミア・エル・ガーデン。。。よい名前ではないか、童はおぬしのことがきにいったぞ!!」
満面の笑みで答える彼女の姿は妙に子供のように感じるがどこか可愛げがあった。
そんな彼女の姿になぜか無償に可愛がりたいという気持ちが出てしまい私はふっと彼女の頭に手をのせてなでなでをした。
彼女は一瞬驚いたようで、直ぐに顔を赤らめた。
「な。な。なにをする⁉わ、童は最強のドラゴン族の末裔なんだぞ!強いんだぞ!」
口ではいやがているようだがまんざらでもなさそうな表情をしている。
「ついついかわいかわいくて母性が、、、というかドラゴン族っていったい何?」
「ルーミアは何も知らないんだな、、、まあ良い童が説明してあげよう」
アリスの話曰く、この世界は様々な種族が存在していて、
特にオーク、ゴブリン、デーモンの数が多いらしいく、先代魔王が最後の魔王族の末裔のため後継者がいないのだ。そのためオーク、ゴブリン、デーモン
の3種族のみつどごえのじょうたいであり、内戦が絶えないのだ。
アリスは最後のドラゴン族の生き残りらしく生き残るために人里離れた山に隠れて暮らしているらしい。
「フハハハハハ、だから童はドラゴン族の最後の生き残りで強いんだ!!」
アリスは、誇らしそうにしている。
「すごーい すごーい アリスは強いんだねー」
ぶっきらぼうに答えながら、私は、再びアリスの頭を撫でた。。。
「童は子供じゃないんだぞ~~~~!?」
ちょっと嫌がっていたが、またそれがかわいい
「というかそち魔王族じゃないのか?」
撫でられながらアリスは、不思議そうに話しを振った。多分話の流れを変えたかったのだろう
さすがに、私もアリスを撫ですぎた。手をどけよう。
「まぁ…一応そうみたい…」
「童を召喚した魔法陣は、なかなかの上級の魔法陣だ。何よりお主のへその魔法陣それは
先代魔王の紋章と似ておるな」
多分この魔法陣が魔王族の末裔の証だからわかったのだろう…
ていうか先代魔王にも私と同じこの紋章がついているのか…
そしてアリスは言う
「ちとお主の魔力量はどれほどなのか」
「魔力量?なんだそれは?」
「お主…何も知らないんだな魔力量というのは・・・」
話によるとこの世界は魔法?というものがあるらしく、その魔法は魔法量によって決まってくるというのだ。魔法はこの世界で暮らしていくには
必要不可欠であり、もといた世界でいうとに家電やスマートフォンなどの日常生活をするための道具の電力的存在なのだ。また魔法量が多いことは一つのステータスであり、魔法量絶対主義の弱肉強食の世界であった。そんな話を聞かされて頭後ぽかんとしたが、
何せ魔王族?の末裔なのだからきっと莫大な魔法量であるに違いない!!
そんなことを胸にドキドキしている自分がいる。
少し間が開いた後の一言
「よかろう童がお主の魔力量を見てやろう!」
アリスはそういって、目をがん開きにしながら私を凝視している。
私を凝視している顔は、少しおっかない顔をしているが可愛げがあった。
アリスは一言
「・・・・・お主・・・魔力量がないな・・・」
「!?」
その予想外の出来事であっけにとられてしまった。
この魔法が使えるこの世界で、まして魔王の末裔なのに…まほうがつかえないなんて…
「・・・・お主・・どんなモンスターでも魔力があるぞ」
アリスは少し憐みの目を向けてくれ、私のことを抱きしめてくれた。
私はというと、泣いていた、、顔は、ぐちゃぐちゃで何を言っているのか自分でもわからなかった。
自称紳士の元男の威厳は粉々に砕け散った。
「わぁ・・・あ・・どうちて、どうすっればいいのアリスうぅぅ」
私は、そんな情けないセリフを言いながら、アリスにしがみついた。
アリスがどんな表情をしていたのかわからなかった。でもやさしく、我が子のように
背中をさすってくれた。とても包容力がありきもちいい
「まぁ童が何とかするから・・・なぁ・・・泣かないでくれよ」
アリスは少し困っていた。
私はというと尊厳も威厳もなくなってしまった異世界幼女になってしまった…
まぁこれも心機一転したと考えよう、考えさせてくれ…そうしないと心…が持たない…