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事態が大変なことになっているんですけど⁉

アリスの斬撃によりオークキングはたおされる。


急に攻撃したことによってオークキングに握られていた手が離された


(やばい!?このままだと落ちて死んじゃう!こんな情けない死に方はしたくない!!)


私は、オークキングの肉片と一緒に空中に投げ出され、そのまま落下していく。


もうすぐ地面に接触する……そう思った瞬間、私は思わず目をぎゅっとつぶった。


次に目を開けたとき――

ユキが、間一髪で私をキャッチしてくれていた。


「魔王様大丈夫ですか?」


「ぅ…うんありがとう…こわかったよ~~!!」


「あなたは本当によくやりました! ほら、よしよし~」


ユキは甘い声で、私の頭を優しく撫でまくる。


「なんなんだよコイツら……話が違ぇじゃねぇか」


残っていたオークたちは、どうやら完全に困惑しているようだった


「ルーミア!残りの雑魚どもはどうするか?」


「グスン…え、あ、ほっときましょう、これ以上の殺傷は無意味だから」


(次戦いになったら私は絶対死ぬ!!とにかく残りのオークたちは速やかに帰ってもらおう…)


「さすが魔王様、寛大な心をお持ちで!!それに何より、オークを見逃されたのは、この地域を魔王様が直々に支配するという意思を広く知らしめるためなのですね!さすが!お見事です!!」


「まぁ…そんな感じだな!!」


(…え、私、そんな意図で言ったつもりじゃないんだけど…)


ユキは、鼻高々そうに私をほめちぎり熱いまなざしで熱弁をする。


「これからは大変になりますよ!!あらゆる種族に新しい魔王の誕生と宣戦布告を同時になさったのですからね!特にオーク族の族長のリコは今頃、激怒してますね!!でも私たちはどこまでも魔王様についていきますよ!!」


「ちょっと待って!!」


「どうかなされましたか?」


ユキは不思議そうに首をかしげる


「私、宣戦布告したつもりないんだけど!!どうゆうこと!?あとオーク族のリコって誰なの~~~!!」


ユキはアリスをじろりと見つめて、少しため息をついて。


「アリス、魔王様にこの世界のことについて教えたの?」


「もちろんじゃ! オーク、ゴブリン、デーモンの三種族が、この世界を奪い合っておることじゃろう!」


「それもそうだけど…それぞれの族長が元魔王軍四天王って話はしたの?」


「あ~そんな話もあったな~~」


アリスは知らん顔をしてユキの目をそらしている。


「まったく…アリスは…」


「族長が元魔王軍の四天王の話ってどうゆうことなの?」


「わしが話しましょう」


私たちの会話に村長が割って入る。


「この世界は、先代魔王の死去とともに、争いが始まりました。そこで特に勢力を拡大したのが、それぞれ魔王軍四天王を族長とする三人の者たちです。まず一人目が、リコ・ブラウン様またの名を深淵の裁判人深淵の裁判人(ジャッジ・オブアビス)技術と知恵を持つ若きオーク族の族長です。次にエミリア・スカル・アビア様。二つ名を暴食の歌姫暴食の歌姫(グラトニーセイレーン)圧倒的人的資源でその大地を覆いつくすゴブリン族の族長です。そして最後にルイ・バロッサム様、人呼んで、奇跡の目撃者(ミラクルウィットネス)圧倒的個人の精鋭デーモン族の族長です。この3種族による絶え間ない争いが行われているのです…」


「そうなんだ……それで、私が怒らせてしまったのがリコ・ブラウンってやつなのね……」


「さようでございます。これから本格的な攻撃がこの村に降りかかるかと思われます……」


(もしかして私、とんでもないことをしでかしちゃった!?)


「安心せよ!こっちには、ルーミアがついておるじゃないか!」


アリスが高らかに私の方を向いて指さす。


「さようですか!いや~この村も安泰ですな!!」


「そうじゃろう!そうじゃろう!何ならリコだけじゃなくてエミリアやルイも相手をしてやるぞ!童とルーミアは最強コンビだから何が来ても平気なのじゃ!!」


「ちょっと⁉アリス!そんな大口をたたかないで⁉ねぇユキも何とか言って」


「アリス!ダメですよ!最強コンビはこの私と魔王様なんですから!

貴方は、後方で、子犬の世話でもしててください」


「何を言っておる!?この淫乱サキュバスが!」


「なんですって!?このダメドラゴン!」


「なんじゃと!?」


「ちょっと!?ここでケンカはしないで~~~!!!」


「では、わしは、オークキングを倒した祝い料理の準備をしますか」


アリスとユキは口論をしており、村長は、岩井の料理だと言って、

そそくさとその場を後にして、料理の準備を始めた。


(あ~~っ、もう!手がつけられないんですけど!?)


こうして彼女らは、オークキングを討ち果たした。

だが、それはすべての始まりに過ぎなかった。

いつもご視聴ありがとうございます!!

これで、第1章完結です!!

第2章は現在、順次制作中です!!

初回投稿は【9月27日ごろ】を予定しております!!

もし面白いと思ってくださいましたら、ブックマーク・評価・コメントをしてくださると

制作の大きな励みになります!!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!

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