初クエスト終了
「いろんな意味で食われるかと思った、、しばらく
オークは見たくない。」
「大丈夫?もう引き上げる?」
「大丈夫だ、まだ行ける。目標は20階層だから。」
「初心者向けダンジョンだから勇者には楽勝だね、
ちなみに歴代の勇者のほとんどが一発で最終階層の
20階層まで行ったらしいよ。」
「頑張るよ」
フラフラとシュンが立ち上がる
「ところでレイ、あの魔術凄いね!光の球が爆発したよ!」
「ハァ疲れた、なんだこの光の玉?」
「シュン?それ何?」
「わかんない、魔物かな?」
「私は見たことない」
「あれは〘星爆雷〙という魔法で、
合図を出したり魔法や魔術と触れたり何かに
接触したりすると爆発する魔術だよ。」
「へ~凄い!」
「ちなみにたまーに1つ2つ不発弾が残っちゃうんだよね。」
「魔物ならまずいしちょっと斬ってみようかな。」
「大丈夫かな、、」
「不発弾は触るだけならいいけど強い衝撃で爆発するから気をつけてないといけないよ。
まあそのへんふわふわしている光の玉を叩き斬る
アホなんてそうそう居な」
ズドーーーーン!!
「シューーーン!!」
「「あ」」
こうして、私達は、歴代勇者の最低突破階層記録を
大幅に更新した。
そんなこんなで私は爆発に巻き込まれ、
伸びてしまった勇者を連れて帰った。
「で、何か言いたいことは?」
「本当、ごめんなさい」
私はシュンにお話していた。
「なんで見たことないものを切っちゃうかな、
それがまだ星爆雷だから良かったけど、
それがモンスターの罠だったりもっと上位の魔法だったらどうするの?」
「返す言葉もない‥」
「まぁ次のダンジョンではこうならないよう
気をつけよう。」
『ところでシュン、少し話がある。』
『それ日本語だよな?どうしたんだよ?』
「ねぇ、2人とも何話してるの?」
「わかんない」
『お前に話しておきたい話があってな。
ここからは日本語で。』
『分かった。』
『笑う門には?』
『、、、福来る?』
『スイヘーリーベー』
『、、ボクノフネ』
『おい、まさか、俺も聞いていいか?』
『どうぞ。』
『日本の初代総理大臣は?』
『伊藤博文だ。』
『サインコサイン?』
『タンジェント』
『お前、名前は?』
『俺は水樹 俊、日本人だ。』
『私は深山 黎、日本人だ。』
『『、、、』』
『まじかよ』『私も日本人と久しぶりに会った。』
『まあよろしく、私が日本人なのは黙っててくれ。』
『よろしく、黙っとくよ。』
『ここからはこっちの言葉で話そう』
『分かった。』
「すまない、少し話し込んでた。」
「ねえ、さっきからそのニホンゴ?ってやつで何話してたの?」
「いろいろだよ、まぁ気にすんな。」
「そう。じゃあまた明日ここ集合で!」
「また明日。」
久しぶり日本人と話せた。懐かしいな、
今の日本ってどうなってんだ?