調律者、参上!
「ぼ、ぼく、お風呂入ってくる、、」
アイリス達に揉みくちゃにされたリズが
げんなりしていた。
「お風呂、何処?」
紫が聞いてくる
「この部屋を出てすぐ目の前だ。
でも今から俺が入る予定だからその後でな。」
「分かった。」
「はぁ、仕事の休暇中に
仕事をするとか、矛盾してるだろ、、」
そう言いながらレイが部屋を出る。
数秒後、何故か紫が部屋を出る。
「あれ?どこ行くの?」
アイリスがそうきょとんとしていると、
「ぎゃあああああああああああ!!!!!」
突然風呂場から黒の叫び声が聞こえてきた。
「レイ!?どうしたの!?」
アイリス達が風呂場に駆け込むと
何故かリズが、レイに抱きついており、
レイが逃亡を試みていた。
ピンポンパンポーン。
ここからは怒涛の口論が続くため、
いちいち誰が、なんて、とか言ってる描写はめんd
ゲフンゲフン分かりづらいと思うので
話している人の名前を頭に書きます。
以上作者より。
アイリス達がポカーンとしていると
黒は焦燥を隠せない顔で
紫は真剣に口論していた。
黒「離せ!おい!離せ!」
紫「いーやーだー!」
黒「離せ!頼む!多方面に怒られる!」
紫「一緒に入るんだもん!」
黒「駄々っ子か!!!」
紫「いいじゃん!減るもんじゃないでしょ!」
黒「馬鹿かお前は!見た目10歳かそこらの
お前の入浴シーンを描写してみろ!?
作者がBANされるわ!」
紫「いいじゃん!どうせこれ小説でしょ!?」
おい、メタに触れんな。
黒が大慌てで魔法を構築した。
「〘転移〙!」
「〘空間閉鎖〙!」
バキン!
なんと紫が空間を閉鎖、
黒が展開した転移魔法を破ってしまった。
「ええい小賢しい事を!」
黒が本気で焦っている。
「一人で入るの寂しいんだもん!」
紫が可愛い事を言うが
「だったらアイリス達と入ればいいだろうが!!」
黒の正論で粉砕された。
「いいもん!転移は封じたし動きも抑えた!
一緒に入るって言うまで離さないもん!」
ニーナが言う
「というか振り払えないの?
レイの腕力なら行けるでしょ?」
しかし黒が言う
「そう簡単に剥がせるなら剥がすわ!
糸で縛られてんだよ!」
よく見ると細い糸が辺りに撒き散らされていた。
「この1mmに満たない糸1本1本が
ヒヒイロカネの数倍の硬度を誇る、いくら怪力でも
この糸を切るのはかなり骨が折れる!」
「ヒヒイロカネ!?」
ヒヒイロカネ、またの名を緋緋色金、
この世界どころか宇宙一硬く強靭な伝説の金属と言われており、硬く融点が高すぎるため
鍛冶の達人ドワーフでも加工が困難を極める
金属なのだ。
「〘空間転移〙!
〘テレポート〙!
〘空間移動〙」
レイは知っている転移系魔法を片っ端から試していた
「無駄だよ!さあ、あきらめて一緒に、」
突然黒が動きを止める
「よし、やっと諦めた。」
紫が満足そうに手を緩めた瞬間、
「油断したなバーカ!〘空間切替〙!」
ブン!
「、、、」
空間切替,シフト
黒が空間閉鎖に対抗して造り上げた魔法
現在位置をA点、目的地をB点として
A点からB点まで特殊な空間を開け、
そこを通って移動する転移魔法は、
空間を断絶する空間閉鎖を使われると道が途切れ
移動出来なくなるが、
空間切替はA点とB点の座標コードを
強制的に入れ替えて瞬間的に移動するため、
空間閉鎖されていようと管理コードを開くのを
止められないため入れ替えられるのだ。
「、、、〘転移〙」
ヒュン。
アイリス達は置き去りにされていった。
〜〜〜
「やぁ、、もうあの戦法は使わないでおこうと思う。」
「その方がいいと思う。」
疲労困憊のレイはまだリズにしがみつかれていた。
「なあ、マジで離してくれ、、」
「やだ」
「随分大きなお子さんですね。」
リアがクスクス笑いながら言う
「違うわ。」
レイが頭を搔きながら言う
「今日は大規模な会議があるんだが、
何故か俺の家でやろうと過半数が言い出してな、
このままだとやばい。
事前通告なしなのが余計腹立つ。
お前達には悪いけど、奥の方行っててくれ。」
アイリスが言う
「あの人たち?ならずっと一緒に過ごして居たんだから平気じゃない?久々に会うの楽しみだな〜♪」
「そうだよ、もう何回かあったじゃん。」
ニーナもそう言うが、
レイが困った様に言う
「いや、今回はあいつらだけじゃねえんだ、、だから頼m」
そう言った瞬間、
「お久しぶりですね、漆黒の調律者、幻影の黒殿。」
黒がギギギと振り返る、
「ひ、久しいな、
藍律の調律者、審判の紺殿、、」
すると、青より深い紺色の髪と黒い服を着た男性が入ってきた。
「、、ねぇレイ、あの人誰?」
ニーナの質問にレイがため息をつく
「言ったろ、調律者は調律者でも、他が居るって、
要するに俺達7人以外にも居るんだよ、調律者、、、」
すると続々と入ってくる
「こんにちは〜
桜霞の調律者、舞姫の桃、
只今参りました〜」
薄灰色の長髪と薄桃色の
着物を着た女性が入ってくる。
「おっす〜、
橙焔の調律者、不死鳥の橙、現着したぜ〜。」
橙色のボンタンズボンを履き、上半身は黒色の薄い
タイツ素材のシャツを着ている橙色の男が入ってくる。
「、、土堅の調律者、要塞の茶到着した。」
焦げ茶のコートを着た茶髪の男が入る。
「緑青の調律者、碧蓮晶の翠参りました。」
青緑色の長髪の女性が入ってくる。
リアが戸惑いながら聞く
「えぇ、、あと何人来るの?」
レイが言う
「知らない奴らはあいつで最後だ。」
すると桃と名乗っていた女性がこちらを見る。
「あら〜?新人さんかしら〜?こんにちは〜♪」
アイリスが困惑しつつ返事する
「い、いえ、レイ、、黒さんの知り合いです、、」
すると橙とかいう男が言う
「なんだぁ?お前とうとう女を作ったんか黒?」
「えぇ!?」
「違うわ張り倒すぞ。」
驚くアイリスに疑問を持ちつつ橙に殺気を向ける黒
スパァン!
すると翠が橙の頭をスパンと叩く
「痛って!」
「失礼でしょう、全く、あんたという奴は、、」
すると翠がこちらに向かってお辞儀する。
「ごめんなさいね、うちのメンバーが、」
アイリスは少し顔を赤くしつつ
「いえ、お構いなく、、」
と答えた。
すると見慣れたメンバーが入ってくる
「待たせたな、
深紅の調律者、爆炎の赤、
今ついた。」
「お待たせ〜!
琥珀の調律者、雷霆の黄
到着!」
すると次に入ってきた人物を見て黒が吹き出す
「蒼穹の調律者、冷血の青、
参上した。」
「ブフッ!!」
確かに青だった、だが、
その格好が面白かったらしい
「青、、お前、なんで侍みたいな格好してるんだよw」
青は、
青灰色の和服の上にやや暗い青色をした着物を羽織り、
左手の腰辺りに刀を差し、更に
藁で編まれた笠を被っており、まさに
The・Japanese・SAMURAI
状態だった。
すると赤が困った様に言う
「この間な、こいつ日本に行ったらしいんだ、
その時見た映画に影響されたらしい、、」
レイはもう一度青を見て、
本人が満足そうなので諦めた。
「やあ、
常磐の調律者、樹海の緑、
今来たよ。」
「白銀の調律者、天衝の白、
今参りました。」
すると今だ黒にしがみつく紫がそのまま挨拶する
「紫電の調律者、蠱毒の紫、」
すると紺が黒を見て少し笑う
「随分、大きな子供が出来たね。」
「それさっきも言われたわ。」
するとニーナがこぼす
「、、なんか気温上がった?」
するとリアがニーナにいう
「そりゃあこんだけ人がいれば暖かくなるでしょ。」
しかしレイが言う
「いや、俺らに限っては違う理由だな、」
「違うの?」
アイリスの問に茶が答える
「気温は、その場所の魔力濃度が高ければ
暑く、低ければ寒い、だからファイアドラゴンは多いが、アイスドラゴンは少ない、わざわざ魔力が低い所に住む奴は少ないからな、
アイスドラゴンがいる場所は大抵
龍脈がたくさん集まり魔力が高い場所な事が多い、
要するに、我らから溢れた魔力のせいでこの辺の気温が上昇していると言うことだ。」
「へぇ~、、」
ニーナが感心していると、
どうやら会議が始まるらしい。
各々が机の椅子に座りはじめる。
「、、、む?」
「あら、2脚足りませんね、」
赤、青、黄、緑、紫、白、黒、橙、紺、翠、桃、茶、
椅子は10脚、人数は12人
「台所に1脚ありますけど、、」
アイリスが言うと
白が言う
「それでも1脚足りませんね、どうしましょうか」
すると紫が手をあげる
「私にいい考えがある。」
〜〜〜〜〜
「え〜、では、、フフッw、、先月あった
要注意団体天界の使徒の襲撃ですが、我々が対処、各国にカバーストーリーを流しました。では、この世界にて療養中であった
黒、報告を、」
白が少し震えながら報告書を読み上げる
「フフフッ、、」
クスクスと微笑む桃、
俺は座ったまま報告をする
「はい、私がこの世界においての調律指揮を執りました、そこで古代に建造されたと思われる、
機械仕掛けの神と交戦、
私の自爆攻撃に巻き込み撃破、
その後修復し、現在ここの地下にて機動兵隊の量産、各国に配備し、監視及び警護に当たらせる予定です。その都合上、機械仕掛けの神を
私の補佐に任命、現在監視を続けています。」
すると紺が震えながら言う
「そ、フッw、、その配備とは、人員を少し分けて貰えたり出来るのでしょうか、、クッw、、」
レイが真顔で報告を続ける
「はい、現在12450機、このまま行けば3ヶ月程で
10万機、1年後には100万機、量産出来るでしょう。」
すると、橙が聞く
「でもよぉ、その数を管理出来んのか?」
黒が答える
「問題無い、
機械仕掛けの神及び私が最高指揮権を保持、
そこから指揮機、ナンバーズを配備
ナンバーズは、
第七宇宙基準座標法SI-N48線S4E世界群地点β42の
ラニアケア超銀河団、おとめ座銀河団、局部銀河群に属する天の川銀河、オリオン腕と呼ばれる、
太陽系、第三惑星、地球と呼ばれる場所の、
ドイツ連邦共和国と言う国の数字を用いた
ナンバーを振り、
そこから指示機、ラムダを部隊長に、
そこから通信機、リンカーを通し各部隊が行動、
全機には緊急停止プロトコルを配備、
反逆行為に及べば停止、終了処分を行う、」
すると納得したように茶が言う
「なる程、それならよし、では各自、
報告書に目を通してくれ。」
、、、すごいチラチラ見られる
「ブフッw」「、、、ックw」
「なあ、今いいか?」
レイが紫に話しかける
「どうしたの?」
「、、、降りてくれないかな?」
「しょうがないじゃないか、椅子が足りないんだから。」
レイの膝の上に座り会議を受けている紫、
しかし黒からしたら資料は見えない上、
周りに笑われてるわでたまったもんじゃないのだ。
「いいじゃないか、
こんな美少女に座ってもらえてるんだ、」
「自分で美少女言うかお前。と言うか何様だコラ」
しかし否定は出来ない、
もう少しふわふわなドレスでも着れば、
貴族のお嬢様かお姫様に見えなくも無い。
生憎性格がこんなのだが。
かくして会議は終了に迫った。
「以上、何か質疑応答は?」と白、
全員が首を振ると
「では、これにて会議を終了します。お疲れ様でした」
『お疲れ様でした。』
、、、
「終わったぁぁぁぁぁ!」
いきなり翠が叫ぶ
「はぁぁぁぁ、1杯飲みたい、、、」
さっきまでの真剣だった表情が消え失せる茶
「あ〜腹減った〜、」
そう紺が言う
「え?さっきまでの空気何処行ったの?」
とリアが言う。
そう、普段は真剣に仕事をする調律者一同、
だが仕事モードがオフになると、
急激に性格が一変するため、初見は戸惑う人が多い。
「レイ、そう言えばあの人達って種族はなんなの?」
ニーナが興味津々に聞く
レイが思い出すように上を向く
「えっと、確か、、
桃が、神樹精霊、」
「樹精霊!?始めて会った!」
ニーナが興奮したように言う
「橙が不死鳥、」
「それは何となく予想していたけど、、
でも始めて会うな、、」
リアがそう言う。
「翠が見た目とは少し違うが上位水精霊、」
「へぇ~!そうなんだ、」
アイリスが言う
「茶が岩晶古竜、」
「ベヒモス!神話の生物かぁ、、」
リアがそう言う
「でもって紺、」
アイリス達がわくわくしながら聞く
「人間だ。」
「、、ニンゲン?」
「そうだ?人間、」
「、、私達と同じ?」
「そうだ。」
アイリス達は驚愕する
「凄い、どんだけ努力したの?」
レイはこう言う
「あいつは神に不老不死ともう一つの魔法を授かったが、あくまでそれだけ、
あいつの実力はあいつの努力の賜物だな。」
リアが言う
「調律者って本当に強いよね、私何万年努力しても
リズに勝つ未来が見えないや、」
しかしリズが言う
「ボク達は7原色の調律者だよ、
そう簡単になれないかな、」
「7原色?」
リズが紙に書き込む
「まず、世界に住む人、君たちだね。
その中から特に強い生命体が世界維持軍、
現地調査や潜入を行う奴らがいる。
その上に調律者、
更に規格外に強いのが色持ちの調律者、
その中でもトップクラスの武力を持っている者だけ、
赤、青、黄、緑、紫、白、黒の7つの原色を名乗れる、
それが7原色の調律者、ボク達なんだ。」
リアが納得しながらリズに言う
「レイみたいに強い人たちが7人も居るんだね、
そりゃあ世界が均衡を保てるわけだ。」
しかしリズは申し訳なさそうに答えた
「レイはその7原色の調律者でも
歴代最強って呼ばれるレベルだから
比較しないで貰えないかな、、」
その言葉を聞いたアイリスが遠い目をする
「つまりレイは
規格外中の規格外中の規格外中の規格外中の規格外って事?、、、」
リズがコクリと頷く
「君たち、、
人を化け物みたいな言い方しないでくれないか?」
『いや十分化け物だと思うけど』
アイリス達にそう言われ、レイは困惑するだけだった。




