会議は進む。
「〜というわけで、今回の被害は何とか最小限に
抑え込めました。えっと、調律者さん?も
ご協力ありがとうございました。」
王女様の指示のもと、テキパキと
作業を行う人達を尻目に、俺達は話し合いを行なっていた。
「あれ?あなた方どちら様で?見ない顔ですが。」
「私達は黒様より命じられ、
作業をお手伝いさせてもらってます。」
「あぁ、ありがとうございます。」
(よし、黒影悪魔達もしっかり仕事をしているようだな。)
関心関心。
「ところで、機械仕掛けの神は何処にやった?
捜索をしているが、未だに発見できていないんだが。」
不意に白が聞いてきた。
「あぁ、アレは俺が取り込んでしまったからな。
跡形もなくなっちまった。
そのせいか何かは知らないが、俺の種族が
古代幻視体っていうただでさえ長い種族名が、
古代幻想機体とか言うえげつないくらい長い種族名になってもうたやん。」
ため息混じりでそう言うと、頼んで置いたものが
来たらしい。
「依頼されてた荷物、お持ちいたしました。」
「お〜きたきた。これこれ、」
「レイ、それ何?」
、、、そう言えばアイリスがいたな。
ついでに冒険者達も。視線が痛いぜ。
「魔石だ。これにルーン文字を刻んで魔術とはまた違う効果を生み出すんだ。」
「へ〜。」
「よし、話の続きを、、」
「ちょっと待て。」
「どしたん緑、お前が口を挟むなんて珍しい。」
「いや、そいつ誰?」
緑が指差したのは先ほど荷物を渡してきた
灰色の髪の青年だった。
「この城の関係者かと思ってたが、
お前、人間では無いな?それどころか、
生物ですら無いな?」
「、、!」
不味い、こうも早くバレると思わなかった。
忘れてた、緑は探知系の魔法に関しては、
調律者中トップクラスの精度を誇る。
隠しきれないか、、
「そいつだけじゃない、他にも数十名、いや、
この部屋に5名、城内に計21名、王都中に79名、
計101体、生物以外の反応がある。」
〈おいおい、まさかここまで正確に把握されるとは思わなかったぜ、自信無くすぜ、ったくよぉ。〉
突然、青年が豹変した。
「何者だ、下手を打ったらどうなるか分かるな?」
その場の冒険者達が一斉に武器を構える。
しょうがない、弁明するか。
「あ〜ストップストップ。隠して置きたかったが、
言っておこう。こいつは、
機械仕掛けの神デウス・エクス・マキナ改め、
レイヴン。俺の補佐に雇った奴だ。」
『、、、はぁ?』
「お〜、綺麗にハモったな。」
「それどころじゃないんだけど!?」
「いいじゃねぇか、俺の補佐官なんだ俺が決める。」
「お、お前なぁ、あんだけ補佐は要らないって言って突っぱねてたのに、今更雇ったんかい。」
「いやそれ以前にその姿何!?
報告によれば精巧な造りの5メートル級ゴーレム
なはずだけど!?どっからどう見ても
180cm弱ってとこの青年だけど!?」
黄が一気にまくし立てる。
「いや〜俺が取り込んで修理して召喚したらな、
全魔力の10%持ってかれた上にその姿になってて
俺も仰天したんだよ。」
そう、核を取り込み修理したらこいつが
出てきたのだ。
〈黒に取り込まれて魔力を注がれた結果、
俺の配下含め俺自身もこいつの姿形に寄ってしまい
こうなったというわけだ。〉
「なるほど、だから身長が似た感じになったわけか。」
「まあ言いたいことはあるけど、
黒にあるものを渡して置こう、」
「、、なんだ?」
白が差し出して来た物をみた俺は、
顔を引きつらせてしまった。
「、、要注意団体、天界の使徒の
一端が出現、チッ、殲滅依頼か、、」
「君指名の依頼だ。行ってらっしゃい。
頑張れば3日で終わるよ。」
「はぁ、、何で俺が、、」
「何でも、幹部らしき人物が目撃されたらしい。
生かして捕らえてくれ。だそうだ。」
「ハアアアアアァァァァ、、、行って来る。」
「行ってら〜」
「軽いなおい。」
俺は渋々仕事へ向かった。




