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錬金術

「はい、これで今日の授業は終了です。」

「ありがとうございました!」

「そう言えば名前を聞いていませんでした。

お名前を教えてくれますか?」

「そう言えば言っていませんでしたね。

私はミコトです。」

「おや?この辺の地域では珍しい名前ですね。」

「なんでもお父様の生まれた国の

女の子の名前の1つらしいです。」

「あぁ、なるほど。」

王様、日本人だったもんな、、

称号に勇者が出てきた時は焦った。

即効で隠蔽かけてステータスを改変しなければ、

間違いなく大変なことになっていただろう。

鑑定板の故障でゴリ押し、なんとかごまかせた。

「先生は名前何て言うんですか?」

「レイ、と申します。」

「なるほど、ではレイ先生、このあと何か予定はありますか?」

「はい、魔法の研究を、」

「見てもいいですか?」

「いいですが、面白くも何ともありませんよ?」

「構いません、お願いします!」

〜〜〜

俺は今、錬金術で金属やら何やら抽出したり

錬成している。相変わらず上手い事はいかない。

やはり原子論はこの世界でも健在のようだ。

「中々うまく行かない物ですね、鉄が1kg、

はっきり言って微妙ですね。」

「先生、そもそも無から金属が出てきていることに

関して質問は受け付けていますか?」

「いません。企業秘密です。」

「取り敢えず錬成します。」

鉄に魔力を流し込み、

特殊に加工した魔力を結合させて、

、、、はぁ、

「、、、たった1g、失敗ですね、効率が最悪です。」

「先生、私の目にはその金属片が

オリハルコンに見えるのですが?」

「はい、オリハルコンです。」

「そんな伝説級の金属ホイホイ作らないでください。

いったいどうやっているんですか、」

「錬金術師なら誰でもできます。」

「先生は全世界の錬金術師に怒られても

文句は言えないと思います。」

「というか先生って錬金術の資格、

持っていたんですね。」

「当然です。」

「明日、帰ってしまうんですか?」

「はい、1週間限定ですから。」

「そうですか、でも先生なら受かりますよ、」

「受かっても今までのように仕事を続けるのは

無理ですね。」

「、、、理由をお尋ねしても?」

「王都の隣の街に仲間を待たせています。

帰らなければいけません。」

「先生は冒険者だったんですね。」

「はい。」

「また、会えますか?」

「まあ、近い内に会えますよ。」

「そうですか。」

「あまり寂しそうな顔をしないで下さい。」

「はい、今までありがとうございました。

それと、明日から準備(・・)頑張って下さい。」

(準備?)

〜〜〜

翌日、俺は王様から、ミコト様専門の教師にならないか聞かれたが、お断りした。

ただし、1週間に1回、

実践訓練の時だけ来るようになっている。

そんなこんなで、俺はやっとアイリス達の元へ、

帰ることが出来た。

「お帰り!さぁ、早くレイも手伝って、」

「騒がしいな、どうしたんだよ、」

「どうしたもこうしたも、明日から四天災の1つ

氷結地獄(コキュートス)〙が始まるんだよ。」

「は?」

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