研修開始
「では、火炎魔法の授業を行います。」
「はい!よろしくお願いします!」
俺は今日からお姫様の教育係兼護衛の
研修をしていた。
1週間の研修のあと、合格をもらえたら働けるらしい
一応教育係は俺含め3人、ただし座学専門で、
実践系は得意でないらしい。
というわけで俺が教えている。
「では、火炎魔法はどのような物を使えますか?」
「初級魔法だけです。」
「初級、というと、〘着火〙は使えますか?」
「はい、でも攻撃力は0に近いので、
あまり練習していません。」
「まあ、そうですね、練習していないのなら
威力は0に近いですね。」
「と、いいますと?」
「実践場に行きます、ノートとペンだけ持ってきてください。」
「杖は要りますか?」
「あ~、まあ持ってきてください。」
「はい!」
〜〜
「では、魔法を見せましょう。」
おもむろに的に向かって唱える。
「〘着火〙」
ズドン!
的は燃え尽きてしまった。
「これは、〘火球〙ですか?
中級魔法が使えるのですね?」
「いえ、これは〘着火〙です。」
「えぇ!?〘着火〙ではそこまでの威力は
出ないはずです!」
「それが出るんですよ、100年位ずっと
練習すればね、」
「100年もたったら私はお婆ちゃんになってますよ、」
「そうでしたね、私の知り合い(赤)は、
この〘着火〙で山を吹き飛ばしてましたよ。」
「アハハハハ!先生は冗談がお上手ですね。」
(これが嘘じゃねぇから怖いんだよな。)
たしか、300年くらい前、赤を怒らせた山賊の集落を〘着火〙で山ごと吹き飛ばしていた。
あれは怖かった。
「さて、ここまでの威力は無理ですが、着火魔法を
使ってみてください。」
「はい、〘着火〙。」
ポッ
「ライターくらいか、」
「らいたー?」
「いえ、気にしないでください、
ではそれを飛ばしてみてください。」
「飛ばす?着火魔法は飛ばせないはずですが?」
「え」
「え?」
「ちょっと魔法陣を見せてください。」
「はい、これです。」
(これは、、)
魔力を指から出して、それに火をつけている、、
これでは効率が悪い、
「これは、、誰が作ったのですか?」
「わからないです。」
「そうですか。」
(あとで図書館の漁りなおしだな。)
「ではこの通り組んで見てください。」
「?はい、わかりました。」
「では、唱えて見てください。」
「はい、〘着火〙」
ボッ!
「えぇ!?」
「ほう、バーナーくらいなりましたね、
では的に向かって撃ってください。」
「はい!〘着火〙!」
チュン!
「、、、届いてませんね。」
「すごいです!まさか着火魔法が飛ばせるなんて!」
この程度で喜ぶとは、
この世界は、魔法があまり進んでないのか。




