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遠藤麻衣子は高校時代、オーストラリアでの語学研修の一環でシドニーの家庭にホームステイしていた。あれから10年が経ち、ステイ先の娘であるサミーが大阪に遊びに来ることになる。そこで麻衣子は関西国際空港にて、サミーを出迎えようと待機した。
関西国際空港にあるカフェで、麻衣子はホットカフェラテを飲む。あれから10年が経ってFacebook越しに写真で見てはいたものの、サミーはいまどんな大人になっているのだろうか。サミーの16歳から26歳への変化を見るのが麻衣子は楽しみだった。麻衣子は17歳から27歳へと変化したけれど、27歳の今も学生時代と精神年齢が変わっていないかもしれないと自分では考える。
カフェでぼんやりしていると、サミーの大阪への到着予定時刻が近づいてきた。麻衣子はカフェを退店し、国際線の到着フロアでサミーを待つ。