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僕は僕の罪を黙認する
「たとえ・・・・・
たとえどんなに哀しくても
その哀しみを怒りに掏り替えてはいけない
なぜならば そんなことをいくらしても
君の気持ちの整理はつかないし
哀しみが癒されることも
決してないから・・・。」
「それどころか・・・・・
そんなことをしていたら君は
直に君は そんな君自身のことが嫌になるよ
間違いなくどうしようもなく嫌いになるよ」って
誰かにそう言われた・・・。
わかっている・・・・・
そんなことは僕にだってわかっている
でも わかっていてもどうしようもないんだよ
僕にはこの凶暴な衝動を抑えることなどできやしない
だから たとえそれが罪だと承知していても
それでも僕は黙認する・・・。