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第八話 初めてクエストを受けてみます

目覚めると俺はすぐに横を見る、ベッドから落ちていないのを確認するためだ。


「…よし!、今日は落ちていないぞ!」


落ちていなくて安心した俺は起き上がって軽いストレッチをする事にした。

サラガザはまだ寝ていた、ベッド周辺を見ると掛け布団が床に落ちている。

サラガザも俺とあまり寝相の悪さは変わらなさそうだ。


「ん…マモルもう起きていたのか?、早いな」

「いやついさっき起きたばっかりだ、ところで今日は何をする?」

「早速今日クエストを受けてみない?、できれば討伐クエストで腕試しをしたいし」

「じゃあ朝御飯食べたらギルドに行ってクエストを受ける事に決定だな」


俺達は顔を洗い、食堂で朝御飯を食べて、その後荷物をまとめ宿を出て、ギルドに向かうことにした。


「そういえばマモル、ギルドにランクがあるのは知ってるか?」

「いや、そんなの知らないな」

「じゃあ説明するね、ギルドではランクっていうのがあってランクごとに受けられるクエストが決まっている、FからSまで俺達は今Fランク、上げるためにはクエストを受けて一定の成功数を越えると上がるんだ」

「へぇ―じゃあ毎日クエスト受けて成功させればランクは滅茶上がるな」

「それがそうもいかないんだな、ランクが上がれば上がるほど次のランクに上がるのがとても難しくなるからね」


ランク説明を聞いてるとあっという間にギルドに着いてしまった。

俺達は早速クエストを受けに受付に行った。


「すみません、クエストを受けたいんですけど…」

「はい、ではクエストを受ける前に証明書を提示してください」


そう言われ俺達は昨日作ったパーティ証明書を受付の人に提示する。


「はい、大丈夫です。でランク用のクエストを用意してきますので少々お待ちください」


受付の人はクエストを用意しに奥の方へ行った、よく顔を見たら昨日の受付の人と同じ人であった事が分かった。


「今の人昨日と同じ受付の人だったな」

「あの人イケメンだよなぁ、僕もああなってモテたい…」

「十分サラガザもイケメンな方な癖に…」


先ほどの受付の人に憧れを持つ事をサラガザが話していると、何やら大きい木の板を持ってきて戻ってきた。


「お待たせしました、こちらがあなた達が現在受けられるクエストです」


その大きい木の板には紙が木の釘で刺した紙が何枚もあった。どうやら紙にクエストが書いてるのでこの中から選べということらしい。


「さて、どれにする?」

「俺は何でもいいぞ、サラガザ言ってた討伐クエストでもいいし」

「じゃあ…これにします!」


サラガザが指を指した紙にはこんな内容が書かれていた


『村荒らしのゴブリン退治』

依頼主 フメマフ村村長

報酬 1200G 

村の畑を荒らすゴブリン達を倒してくれ。

ただ敵の数が多いから3人未満でクエストを受けた場合、此方から魔法使いを出す。


因みにこの世界のお金は1G=1円の価値らしい、つまり今回のクエストではクリアすると1200円貰えるということだ。

ゴブリンなら団体で来なければ恐らく比較的余裕であろう、もしやられかけてもこっちにはチートスキルがある。


「分かりました、それではこの紙をフメマフ村の村長に渡してください」


受付の人は釘抜きで俺達が受けるクエストの紙に刺している釘を抜き、サラガザにそれを渡してきた。

どうやらこの紙がクエストを受けたという証明書になるようだ。


「ありがとうございます……マモル、行こう」


イケメンな受付の人に感謝の言葉を述べ、ギルドを後にした。


「さて…どうする?」

「武器と防具を買いに武器屋に行こう、流石に丸裸で勝負しに行く訳には行かないからね」


俺達は武器と防具を買いに町の北側にある武器屋に向かう事にした。


「フメマフ村は町の北側から出て、そのまま真っ直ぐ行けば30分くらいで着く、昼飯はあっちに着いてから食べよう」

「そうだな、武器は何を買う?」

「取り敢えず剣と防具一式を買えばいいかな、あと売っていたら爆弾などの投擲物も買っておくか」


歩いて数分、町の北側にある武器屋に着き、ドアを開けて入る。


「はい、いらっしゃい……」


赤色の帽子を被り、白い髭を生やしているサンタクロースみたいな男が椅子に座っている。

サラガザは男に話しかけ、俺は店内を見て回ることにした。


「あの――剣と防具一式2人分ともしあれば爆弾が欲しいんですけど……」

「ああ、ちょっと待ってな」


そう言うと男は奥に行き、剣と防具一式2人分を抱え持ってきた。


「はい、木の剣と木の防具一式2人分、爆弾は昨日売り切れちまった、ごめんな」

「いや別にいいんです、それより代金は……」

「1500G、少し安くしておいたよ」


サラガザは1500Gを出し、武器と防具を受け取った。

かなりの重さでサラガザが今にも倒れそうな状態である。


「おい!、見てないでマモルの分の防具と剣持て!」

「ごめんごめん、よいしょっと……」

「ああ、防具はそこの試着室で着替えてくださいね」


俺達は試着室に入り、木の防具を装備した。


「うーん……少し歩きにくいな……」

「慣れれば大丈夫だよ、ほら、こんな感じに」


サラガザは防具を着けたまま軽々と歩くのを見せると、その勢いで店の外に出た。

続いて俺も店を後にした。


「また来てね……」



「さてと、ここから真っ直ぐ行けばフメマフ村に着く……でいいんだよな?」

「うん、それじゃあ日が暮れない内に行こうか」

「ああ、初めてのクエスト……楽しみ」


俺達は町を後にし次の目的地、フメマフ村に向けて出発した。

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