第六話 二日かけてようやく町に到着しました
サラガザの一人称を俺から僕に変更しました、理由はマモルとサラガザが同じ一人称なため。
他各話での誤字やおかしい部分を訂正しました。
目を開けると最初に木の天井が目に入ってきた。
何やらさっきから頭が痛い、内部からでなく外部からだ。
嫌な予感がして横を見ると…。
「ベッドがある…寝相が悪いせいで落ちたんだ…」
「おお、マモル、大丈夫か?、ベッドから落ちてたけど」
「大丈夫かもなにも…、落ちてるのに気付いてたらベッドの上に俺を寝かせてくれよ」
「すまんすまん、面白そうだったからほっといってしまったわ、ご飯はそこの食材から適当に食え、食ったらすぐ出発するぞ」
俺は起き上がって朝御飯を食べ終えて、町を目指して宿を出た。
目的地まではあともうちょっとである、もうひと踏ん張りだ。
「このまま行けば、昼過ぎには町に着く予定だな」
「町に着いたら何するの?」
「そうだな…まずはギルドにパーティ申請して、その後マモルのステータスカードを作るか」
「了解、ギルドにパーティ申請したらクエスト受けてみようぜ」
「ハハッ、明日はクエスト簡単なのを受けてみよう」
何時間か歩くと遠くに何かがが見えた。
「あっ!、あれが町か?!」
「ああ、確かに町だね、でも見えるだけでここからだと後1時間はかかる、ゆっくり行こう」
さらに歩くと急な下り坂があった、山かと思うほど急斜面である。
俺達はその坂の前で立ち止まった。
「何度も来るけど…、この坂はやっぱりいつ見ても嫌だな」
「なんでこんな坂あるんだよ…整備とかしておけよ…まあゆっくり歩いて慎重に…」
その時、俺は足を滑らせ、坂から転げ落ちた。
転げ落ちる途中、全身にあちこち石が当たってしまった。
サラガザの声が聞こえたけど、何て言ってるかは分からなかった。
「あ痛たた…うわ、出血してる…」
後からサラガザが急いで坂を駆け降りてきて俺に声をかけた。
「おい!、大丈夫か!?、あちらこちらから出血してるぞ!」
俺は今こそ神から貰ったスキルを使用してみる。
「ん、大丈夫大丈夫、スキル使えば何とかなるから…」
「スキル?、何のスキルだ?」
「怪我よ治れ、血よ止まれ!」
エルサミスに教えてもらった通りに怪我名を言ってみる。
すると手や顔に出来ていた傷が跡形もなく消えた。
血は傷口が塞がると同時に止まり、気付くと坂から転げ落ちる前の状態になっていた。
「なんだ今の?!、おいマモル、今のスキルなんだ!?」
「ちょっと待って、体揺さぶらないで痛い、後で説明するから…」
「……分かった、今日の夜、そのスキルについて話してくれ」
「了解、それよりもサラガザ、あれが町か?」
坂を下った(マモルの場合は転げ落ちた)俺達の目の前には、町があった。
大勢の人がいるのが少し見えた。
「そうだよ、あれが町だ、やっと着いたぞ!」
「長い道のりだった…じゃあサラガザ、早速ギルドにパーティ申請をしに行こう!」
「そうだな、折角だからギルドまでどっちが先に着くか勝負だ!」
「おい!、ちょっと待て…!」
これからの冒険へ向けて、俺達は町の中心にあるギルドに向かって走り出した。