第五話 町を目指し家を出発、宿に泊まります
第四話のサラガザの台詞の「最近は料理は嫌でしてないけど」を変えました。
話と矛盾するところがあったので。
投稿ペースは二日に一回です。
目覚めると辺りから小鳥のさえずりが聞こえてきた。
「おはよう、朝ごはんはできてるから早く食べろ」
サラガザはそう言うと外に出ていった。
俺は朝御飯を食べながら考え事をした。
そう言えば町はいつ行くか、ステータスカードを作らなければいけない。
ここから丸二日はかかるらしい、おまけに野宿はヤバいというお墨付き。
どうすればいいのか策も浮かばず朝御飯を食べ終えた。
「サラガザずっと外にいるけど何してるんだ…」
外へ出るとなにやら荷物を整理していた。
「あ、朝御飯食べ終わった?、今日パーティ申請しに町に行くから荷物まとめてるからちょっと待って」
「パーティ申請?、なんで申請しなくちゃ駄目なんだ?」
「ギルドにパーティ申請をいないパーティはクエストを受けられない、パーティ申請すると証明書が貰える、それをクエストを発注する時に提示するとクエストを受けられるんだ」
「へぇ―勉強になるな」
「マモルも早く荷物あったらまとめておけ、机の上にあるバッグはもう使わないから使っていいよ、食料は調理場ににあるから適当に突っ込んどいといて」
ちなみに俺の荷物は特に無い、町に行くと言うことはどこかで野宿するのか?
でも野宿するのは危険だと言ってたから、どこか宿に泊まるのだろう。
俺は先ほど言っていたバッグに食料を突っ込み、遠くの景色を見ていた。
「しかし、ここから宿みたいのは見えないな…」
「マモル、そろそろ出発するぞ!」
二人はサラガザの家から出発した。
「かなり遠くに宿があるからそこに今日は泊まろう」
「宿に着くにはいつ頃になるんだ?」
「早い方だと夕方、遅くても夜ぐらいには着くよ」
「マジで遠い…」
そんなことを呟きながらサラガザと話をしながら宿を目指した。
「そういえば、初めて会った時にここらで野宿は危険だと言ってたけど、具体的にはどういう風に危険なんだ?」
「ここらの平原は夜になるとモンスターが東の森の方からうじゃうじゃ沸くんだよ、朝や昼は森の奥の方にいるから安心だけどね」
「マジか…サラガザに会っていなかったら俺は今頃死んでいたかもしれない…」
また話ながら歩いて、宿を目指す。
そろそろ昼頃か、腹が減ってきた。
小さい岩に座って二人は昼飯を食べて出発した。
「サラガザの作った飯、美味しいかったわ」
「ありがとう、後もうちょっとで着くから頑張ろう」
さらに歩き続け、そろそろ日が暮れてきた。
すると遠くに宿らしき物が見えた。
「マモル!、後もうちょっとで宿に着くよ!」
「よっしゃあ!、サラガザ、後もうちょっとなら走って行こうぜ」
「いいよ、途中で転んだりするんじゃないぞ」
二人は宿まで突っ走った、宿に着くと辺りはもう薄暗くなっていた。
「うわ、さっきまで夕方だったのにもう夜になってる…」
「俺が金払うからそこのベンチに座って待っててくれ」
サラガザが受付に向かい200Gを払い、二人泊まれる部屋を取った。
二人は部屋に入り、荷物を置いた。
「木の香りがプンプンする…」
「つーかここの宿食事出ないのかよ、もう俺の分の食事ねーじゃん」
「それなら調理場の食材持ってきたからそれ食おうぜ」
「お、朝言ってた事覚えてたのか、ありがとなマモル」
二人はマモルが持ってきた調理場の食材を少し食べた。
「眠くなってきたな…、サラガザ、俺先に寝るわ」
「分かった、明日の朝にはここを出るから、俺はする事があるからまだ起きてる」
俺はサラガザにおやすみと言って、ベッドに上に寝そべり、横になった。
しかしこのベッド固いな、あと落ちないか心配だ…。
そんな事を考えているうちに俺は眠りについた。