第四話 サラガザとパーティ組むことになりました
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします、ここはこうした方がいいよ等のご指摘はどんどん言ってきてください。
改めて2019年もよろしくお願いします。
「パーティ?、パーティってあのパーティ?」
「そう、あのパーティ」
どうやらサラガザは俺とパーティを組んでほしいらしい。
でもなぜ俺なんだ?、サラガザに聞いてみることにした。
「…どうして俺なんだ?、俺以外にも人はいるだろ」
「そうなんだがな…実は言うのも少し恥ずかしいけど…」
サラガザの話はまとめるとこうだ。
サラガザは近くの町に行き、冒険者達が集う酒場に行ってパーティを組んでくれる人を募集した。
しかし、誰もパーティを組んでくれる人はいなかった。
理由としてはその酒場にはもう既にパーティを組んでいた冒険者がたくさんいたという。
そこに入らせてもらおうと言っても、「雑魚はいらない」等の罵声を浴びせられ追い返されたらしい。
酒場を出て町中で募集してもやはり組んでもらえる人はいなかったそうだ。
いや流石に誰か組んであげようぜ…、悲しくなってきた。
「…とりあえず、サラガザのステータスを見せてくれ」
「ああ、いいよ」
サラガザはカードを取り出し、俺に見せた。
ザンド サラガザ
スキル
〈剣術〉 level1
ある程度剣を使いこなせる。
〈調理技術〉 level3
一人前の料理が作れる、調理道具を武器として活用できる。
「なんか、料理人になった方がいいような…」
「昔からそう言われるんだよ、親が元々料理人だった影響があるのかな」
「へぇ……」
「じゃあ、マモルのカードも見せてくれ」
「おし、わかった…」
俺はズボンのポケットに手を突っ込む、しかしそんなカードは無い。
エルサミスにステータスを見せてもらったのはいいものの、カードなんか渡されてない。
「ごめん、俺カード無いんだ…」
「ああ、なら町に行って発行してもらったらいいよ」
「そうか、ありがとう」
「…で、話を本題に戻すが…どうだ?、僕とパーティ組んでくれるか?」
「ちょっと考えさせてくれ…」
さて、俺はしばらく考えてみた。
サラガザとパーティを組むか組まないかだ、正直どうするか迷う。
しかしサラガザは命の恩人だ、恩を返さないわけにはいかない。
パーティを組んで恩返ししようという手は浮かんだ。
そして長考の結果、この結論に至った。
「…いいよ、パーティ組んでも、なんせ命の恩人だしな」
「まじか!?、ありがとうマモル!」
サラガザは跳び跳ねて喜んでる。
「じゃあ俺そろそろ寝ます」
「ベッドはそこにあるから、僕はまだすることあるから先に寝てて」
そこには2つのベッドがあった。
俺はおやすみとサラガザに言った後、ベッドに入った。
「すげえ喜んでたなサラガザ…、パーティを組んだからには期待に応えなきゃな…」
そう言いながら、俺は眠りについた