第二話 チートスキル判明、異世界の人に会いました
目を開けると俺は平原に立っていた。
周りには木が数本あるぐらいで町は見渡す限りどこにも無かった。
「ここが異世界?…」
「とりあえずそこらを探索してみるか」
いろいろ考えながら歩いてると突然、何者かの声がどこかから聞こえた。
「守さん、守さん、聞こえますか?」
「エルサミスさん?、はい、聞こえます!」
その声の主は女神エルサミスであった。
「それで何か用ですか?」
「はい、早速ですか守さん、あなたのステータスを表示します」
ステータス…能力のことか。
タカサキ マモル(16)
チートスキル
〈絶対治療〉
外傷や病気を完全に治す能力、自分以外にも使える。
口に出して怪我や病気の内容を言わないとこのスキルは発動されない。
早口で効率的にスキルが使える、死、心の傷は治せない。
スキル
〈語学〉level1
前世の語学を全て使える
加えて異世界の人々との会話もできる
さりげなく名前が漢字からカタカナになっていた
「へぇ―、他人にもスキル使用できるのか」
「はいそうです、スキルについては経験で習得ができます、今回守さんの知識の中からこの世界で役立つのをスキルにしておきました」
どうやら漫画やアニメの知識は役に立たなかったそうだ。俺は日本語と英語しか話せない。
しかしスキルのおかげで前世の全ての言語が話せるようになったそうだ、あまり使う場面無さそうだが。
「異世界の人々の会話って、やっぱり前世で使っていた言葉は…」
「守さんの転生した世界では元々使っていた言語も使えます、しかしその中には別の言語を使う者もいます」
「level1と表記されていますが、レベルが上がるごとにモンスターとの会話もできます、スキルのlevelは最大5です」
なるほど元々話せた言語+αみたいなものか、俺はこの世界でも日本語が使えることには感謝したい
「それでは、私はまだ山ほど仕事が残ってますので、またどこかで会いましょう」
そう言ってエルサミスとの会話を終えた
「…会話を終えたらいきなり凄く悲しくなってきた…、早く人に会いたい…」
そう言って座りこんで顔を下に向けてるとどこかから声が聞こえた
「おーい、大丈夫か―?」
これが俺の初めて会う異世界人であった。