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運命の出逢い(笑)  作者: jouken
14/14

自信過剰(笑)

ごめんなさい遅れてしまいました。

宜しく御願いします。


まだ眠い…しかし喧しい目覚ましをセットしたのは他の誰でもない俺、つまり起きなくてはならない時間だという事だ。

今日はローゼとの戦い後初の仕事。

あの戦いは、千の身体にも精神(こころ)にも傷を負わせた。俺は自らの能力で千の身体の怪我や傷は治した。しかし、精神(こころ)の傷は治せない。その傷を埋められるのは一体、誰なんだろうか。

昨日の夜、俺は千が泣いているのを見てしまった。哀しい泣き顔だと思った。こんな顔をもう二度とさせてはいけない、とそう思った。俺にそんなことが出来るのか。やはり彼女の心を満たすのは彼にしか出来ないのかも知れない。


「おはよう、由良、少し良い?」

着替えてからリビングに行くとそこには千の姿があった。

「おはよう。どうしたんだ?」

そう言いながら、同じく部屋に居たスレイプ達に視線で外してくれと伝える。

ここで素直に外してくれる彼女達には多少の尊敬が必要かもしれない。

「儀式の事なんだけど。実は、私の魔術系統では足りない作業があるの。」

魔術系統とはその魔術師の根元となる魔力を区別する属性のことで、主に属性は、

破壊属性

耐久属性

認知属性

進化属性

操作属性

特殊属性、の6つに別れる。

下に行けばいくほどその系統の魔術師は少なくなっていく。だからといって特殊が一番優れているというわけでもない。

また、魔術師は全て、この6つの系統のどれか1つに属する。

しかし、稀に2つ以上の系統に属する魔術師も存在する。

例えば守護者(ガーディアン)は全員2つから6つの魔術系統を持っている。

千の系統は特殊、操作、進化、破壊の4つ。

例の儀式を完遂するのに必要な魔術の系統は特殊、操作、認知の3つ。つまり千では認知属性が足らないということだ。

因みに俺は勿論6つの魔術系統だ。守護者(ガーディアン)の中では俺と静さんだけらしい。

まあ、別に断る理由も無いし、協力するか。

「手伝えという事だな、良いだろう。」

それしか彼女の心を満たす方法は見つからないから。

「じゃあ、仕事が終わったらお願い。」

「あぁ、分かった。」


今日は攻めてくる敵が居ないのだがこの間の戦いのせいなのか、部屋は騒がしいがどこか堅い、そして重い。千に対して気を遣ってのことなのだろうか。というのも、先程の静さんの話が俺の中では気がかりとなっている。


((実は、執行人(エクスキュージョンズ)とは別に対守護者組織が出来たらしい。まあこれは能力を使って知ったから確実なんだけどね。その名も“六道衆(りくどうしゅう)”。6人からなるこの組織、戦力は執行人(エクスキュージョンズ)若番(ローティーン)と同レベルかそれ以上の者もいる様だ。壮絶な戦いになるだろう。))


静のその言葉が反芻し続ける。

この前千を瀕死の状態にさせたローゼと同等かそれ以上。今度こそ千を守りきれるのだろうか……

「ちょっと、千。あなた私を守りながら戦おうとして無いわよね。」

図星です。

「……なんで?」

「大体分かるわよ。顔とかから。……そんなに私って力にならないかしら。私って…邪魔?」

千の言葉が俺の心を抉る。

千は充分強い。この前は準備不足と相性だろう。なのに俺は……慢心だった。

「ごめん。千は充分強いよ。2人で戦おう。」

「うん!」


改めて六道衆(りくどうしゅう)という単語を脳内魔術大全に検索をかける。

そして出てきた検索結果に落胆する。

出来たばかりだからだろうか、情報が圧倒的に少ない。

メンバーは静の言った通り6人。

内4人の名前は判明していて、

餓鬼

ジコク

チクセウ

この3人は元々トリオを組んでいて三悪(スリーデビル)と言われていたらしい。

残りの1人はヒトマと言って、こいつがヤバイ。対ローゼ戦が行われていた日にある事件が起きていた。場所は隣国の小さな町。死者一人を生むそこそこの事件(隣国は治安が良いことで有名で死者の出る事件は滅多に無い)だった。その事件の犯人がヒトマで死者がフレイという名の男。驚くべきがこのフレイという男の情報だ。元・執行人(エクスキュージョンズ)で序列第4位、つまりローゼの一つ上なのだ。喧嘩早い事で有名で、今回の事件で戦いを仕掛けたのもフレイからとの事だった。

つまり、ローゼ以上の実力者が自ら仕掛けた戦いで負けたということになる。

((六道衆(りくどうしゅう)か、まずいかもしれんな。))

「では、そろそろ解散しようか。今日は平和だったな。」

静さんの一言で現実に戻る。

最近戦い多くないか?

特に動いてないけど疲れた。


部屋に戻るとすぐにシャワーを浴びて準備されていた夕食を摂る。

机の上にはコーンスープ、レタスとトマトと紫色の玉葱の入ったサラダ、ヒレ肉のステーキが並べられている。

コーンの優しく甘い匂いとヒレ肉ステーキの香ばしい香りが空間を演出する。

あ、料理人=空間デザイナー?違うか。

「今日も美味しそうだな。いただきます。」


相変わらず美味かった。まじでこの世界、働かなきゃいけないところを除けば天国だぞ。

「汗を流さなくては幸せは有り得ない。」

俺の去年の将来の夢はニートだぞ。聞いて呆れるぜ、ふっ。

にしても、敵が多い。俺もいつか、死ぬのかな……。

恐怖を感じない訳がないか。

現時点で最強なのは俺じゃね?

ありがとうございました。

もう少し時間が欲しいですね。

プロの作家さんは大変なんですね。

次回からはちゃんと上げられると思います。

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