大学生活1年目⑥
~2002年年末休暇②~
さて、2002年12月にスロットという新たな遊びを覚えてしまったSWTR君氏と一留。
それまで2人の遊びといえば中学生までは自転車で毎週末お気に入りのラーメン屋で食事。
それは高校生になっても同じであった。
そして、大学生活(スロット覚えていない時期)ではラーメン+ドライブ+心霊スポットめぐりであったが、スロットを覚えたことで二人の遊び方が大きく変化。
行く場所のメインがパチ屋になってしまったのである。
SWTR君が初勝利をした翌日。
二人はラーメン屋にいた。
食べながらその後の事を考えていたが、やはりスロットの話になってしまう。
というか、それ以外の事を考えられなかったのだ。
どこの店に行こうか考えていたところ、一留の携帯が鳴る。
KT君からである。
電話の内容はこうだった。
KT君とTTM君とAKTK君と一緒にパチ屋にいるけど、一緒に来るか?という事だった。
願ってもない誘いに二人はYesと返事。
この年末の休暇では
KT君とAKTK君、TTM君(この3人はスロットを良く知っている)とSWTR君と一留という形でパチ屋にいく事が多かった。
当時KT君はフリーター、AKTK君、TTM君とSWTR君、一留は学生という事で年末のこの時期に余りあった時間とパワーをすべてスロットに集中。
夜は深夜までカラオケ、心霊スポット巡りと朝方まで遊びまわるため、朝一から並ぶ事は無かったが、昼過ぎ、夕方位からその5人でパチ屋に入り浸る事が多かった。
スロットという遊びに目覚めて4日目、SWTR君と一留はKT君とTTM君、AKTK君と共にこの時期に新装グランドオープンしたT店へと遊びに行くことになった。
グランドオープンしたばかりという事もあり、朝早くからの並びを経験することになるのだが、集合時間が7時と朝弱い一留は非常にめんどくさがった。(ちなみに静岡のパチ屋は9:00~10:30が営業時間)
しかし、「大勝出来るかもしれない!」と期待をした一留はがんばって早起き。
朝食に吉野家の牛丼を食べて7時半から真冬の寒空の下で並び始めた。
既にかなり行列が出来ていたと記憶している。
1時間半の並びは寒くてきつかったものの、各々暇つぶしをして入店。
SWTR君、KT君、TTM君、一留の4人はデカドンちゃんに着席。
AKTK君は爆裂気基地外だったため、GODか、猛獣か、何かしらに着席していたのだろう。
初の朝一という事もあり、さらにT店は初で、スロットのゾーンが薄暗くなっており、非常に雰囲気が良かった事を覚えている。
また、当時は9時から開店となっていたが、15分前には店に入れ、コインを購入して台の前でコーヒーやたばこを嗜みながら時間迄を待つ、というのが流れであった。(当時一留はたばこは吸わない)
また、その時間を利用し、ベテランを隣に据えて、台の特徴を教えてもらっていた。
時間になった瞬間に爆音でかかる音楽が一留のテンションを爆上げさせる。
ベテラン勢に色々教えてもらいながらスロットを楽しむのは最高だ。
ボーナス成立すると、「入ってるよ・・」と隣で教えてくれ、まだ目押しもまともにできなかった素人組の台を横の席からボーナス絵柄をそろえてくれる様がとても恰好よかったのを覚えている。
今はこんな風潮はなくなってしまったが、当時ボーナスをそろえてもらったら飲み物を奢るという風潮があるという事を言われ、仕方ないのでコーヒーを一本奢ってやった。
話は変わるが、昔は知らない人であろうと、ボーナス絵柄が揃えられないところに遭遇すると、代わりに揃えるかどうかを確認し、頼むよ。と言われれば揃えてやり、その後コーヒーをおごってもらう。みたいな風潮があった。
話は戻り、その日は3万ほど負けたのを覚えているが、AKTK君を見に行くと台をぶん殴っているので何をそんなに切れているのか聞いたところ
「ベティブープではずしもしてないのにパンクした」といっていた。
当時は何をわけのわからない事をいってんだこいつわと思っていたがまあ、今考えれば、腹立つわ。(そんくらいで台殴りはしないけど。)
その日は金が尽きたので終了、解散となった。
SWTR君と一留はFRY君とMRYM君をその後誘い、飯とドライブ、カラオケもしくは心霊スポットに行く事で時間をつぶした。
また、別の日、SWTR君と2人で打ちに行った際、奇跡的に2人とも2~3万ほど勝った際、「KM店集合~」とKT君から連絡があり二人で「勝った事を言ったら奢らされるかもしれないから、状況を聞かれたら2千円勝ちくらいにしておこう」と話をしていた。
KM店に入り、初の店という事もあり、どんな台が置いてあるかを確認していたところ、
飯を食いに行こう、と提案があった。
その後焼き肉のサカイにいく事になった。
10人での焼き肉会であり、飲んじゃ喰っちゃしまくった為、会計は5万近くに。
5千円くらいかなーと思いながら財布を用意すると、AKTK君が支払ってくれるとのこと。
どうにも、前回一緒にうちに言った後、2日連続で猛獣王で万枚を出したとの事で、財布にかなり余裕があるらしかった。
この頃SWTR君と猛獣王とはどんな台ぞや?と気になりはじめていた。
何万も一人で払っているAKTK君を見て「スロットは勝っても負けても怖いな」とおもう一留であったが一攫千金に夢を見るようになった。
その後、12月31日は家族ですき焼きを食い、夜中にFRY君、SWTR君、MRYM君、SGR君と初詣にいった。
この集会は毎年1/1の深夜に行われ、今現在でも行っているイベントであるが、
この頃はまだ若く、深夜の12時半過ぎに集合し、初詣~初日の出を拝むまでが一連の儀式として根付いていた。
元旦の朝は初日の出迄参加していたため、糞眠い中家族と食事。
酒が糞弱かった一留はおちょこ一杯の日本酒を飲んだだけで酔いつぶれ、昼過ぎまで寝ていたがSWTR君からどこで覚えたのか「初打ち」のお誘いがあり、迎えに来てもらい、T店へ意気揚々と出かけた。
初打ちというイベントに浮かれていた二人であったが、ぼろかすに負けた。
さらに別の日にSWTR君が「猛獣王ってのがどんな台なのかが判明した」
と連絡をしてきた。どうやらスロ雑誌で勉強をしたようだ。
さっそく打ってみるべとT店へ向かう二人だったが、朝一からストレートで3万吸い込まれ、撤収。
しかも朝一から打っているのは我々二人だけで、朝一から打つ台じゃないんだ・・とこの頃思い知らされた気がする。
しかし、半端ではない夢が詰まっている台という事で、純Aタイプ一筋だった二人がAT機にのめりこんでいった。
それ以外にも色々な台があったが、ほぼ猛獣王以外は打つことはなかった(もしくはデカドン、大花)
その頃、一留の目に良く付いた台として、ペンギンパラダイスやざくざく千両箱があったが、打つことは殆ど無かった。(どっとがしょぼいと思ってたしKT君やAKTK君に素人はやめとけといわれていたため。)←この指示は正解だった。
昼間はスロット夜はドライブ、ファミレスでだらだら、やカラオケか心霊スポットという繰り返しだった。
ちなみに、この頃、MRYM君はカラオケが苦手だという事がわかり、カラオケに行こうというとほぼ来なくなった。
そんな休みを過ごした一留は講義がそろそろ始まるという事で東京の居城へ帰宅するのだった。
貯金(主に仕送りで余った分)を大幅に減らして。。。
新年からの生活も相変わらずひどいもので、これまでのゴミ生活に加えてパチスロという行動パターンが増えてしまう事になる。
素人が一人でスロットを打つという事がどんなに危険なのか。
歯止めがきかない人間が進む道とは・・・。
堕ちるとこまで堕ちていく様をこの後もとくとご覧あれ。