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朝3

ジタバタ暴れる青ウサギは、しかし、手が耳まで届かない。

「いったーい!青ウサギが何したって言うの!?何も悪いことしてないのに!」


「夜更かし、したそうですね」


ダンフォルディアの低い声に、青ウサギは一瞬、動きを止める。

「だって、イリスが絵本くれたんだもん!」


この屋敷の主の名にダンフォルディアの片眉が跳ね上がる。

「ほう。絵本ですか」

耳を掴む手に力がこもったのか、青ウサギがわめき出す。


「面白い絵本だったの!一生懸命読んでたの!」


「青ウサギ」


ダンフォルディアが低く言う。

「絵本でも小説でもエロ本でも何でもいいですが、夜更かししたら起きないんですから止めなさい、と言ってるでしょう」

それは、反論を許さない低い声。

「イリスも早く寝るように言ったでしょう」

ゆらりと。

ダンフォルディアは青ウサギの耳を掴んだまま歩き出した。

完全に宙ぶらりんになった青ウサギは叫び出す。

「やめて!すっごく痛いんだから!」

ジタバタ暴れる青ウサギは耳まで届かない手を精一杯のばして頭を押さえている。

ずんずん歩いて行くダンフォルディアの背中を見送った黒ウサギは、自分も届かない手で頭を押さえた。

「暴れたら尚痛い」

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