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朝2
「起きなさい、青ウサギ」
恐ろしく低い声が告げる。
青ウサギは眠りこけていて全く起きなかった。
低い声の主、ダンフォルディア・ベルベットは、端正な顔をわずかに歪めた。
「黒ウサギ」
低く、足元にいる黒いウサギの名を呼ぶ。
「夜更かし、かと」
黒ウサギは言いにくそうに答えた。
「そう……ですか」
ダンフォルディアは大きなため息をついた。
ダンフォルディアはかなり長身である。
タキシードを着ている。
間違ってもウサギではなく、人型である。ヒトではないが。
この屋敷の執事。
冷酷非情な執事である。
むんずと。
青ウサギの耳を掴んだ。
瞬間。
「いったーい!」
青ウサギは覚醒した。




