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父親目線 9

「あのさ。もうすぐ時太郎が出て行くじゃん。そしたら机を捨てるじゃん? そうしたらさぁ、畳の部屋が空くでしょう? それからで良いよねぇ、買うの。もうボロボロなんだけどさぁ。それまで買い替えなくて良いよねぇ」


 私たちはいつものように二人で食糧品の買い出しに来ていました。すると突然妻が訳の分からない話を始めたのです。

 ええ。それはもう、いつもよりも脈絡のない話で……

 普段はすぐに何の話か見当が付くのに、今回はいくら考えても何の事を示しているのか全く見当もつきませんでした。


「ごめん、何の話?」

 どうして私が謝らなければならないのか分かりませんが、何の話か分からないと会話が成立しないので、私は訊いてみました。

「ゴザの話し」

 妻は即答しました。

『ゴザ』

 あぁ、ゴザね。と私は納得しました。


 ここに引っ越して一年経った頃から、畳表がボロボロになってきまして、その上にゴザを敷いていたのです。

 そのゴザが少し前からほつれてきて、今ではもう無残な姿です。

 当然その上には机やら棚やらが乗っているので、ゴザを敷き替えるのにも骨がおれます。そのゴザの買い替えの件だったようです。



 主語を入れましょうよ。

 お願いですから。


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