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アライグマ

 くん、くん、くん、くん。


 俺はいつでも掌の匂いを嗅いでいる。ちょっとでも臭いと思ったら、ひたすら石鹸で洗っている。何かを触る度に洗う。



 ………不潔だ………



 俺の幼い頃の夢は、調理師だった。ある時俺が作った料理をアイツが喜んで食べてくれた。その時に


「俺が大きく成ったら、お前に美味しいものを作って食べさせてやる!」


 と言った事がきっかけだった。



 ………でも………



 俺の前に立ち塞がる壁、それは……、手に着く匂いだ……


 魚はさばけないし……臭いがねぇ……。ハンバーグの種でも触ろうものなら、あの、グチュグチュって言う音と、感触。それに色々混ざった、に・お・い。


 余りに臭いが気になる為、調理師の道は断念した。


 トイレに籠る度に泡泡で長時間手を洗う。


「アライグマか!」


 と、いくら言われようとも、このスタイルは変えられ無い。






 でもそれも中学の頃までだ。高校では土をよく触るので“汚れる”事に抵抗を感じなく成って来ている。




 少しは人並みに成ったと言う事か? だからと言って、俺は異常じゃ無いぞ。かなりまともな部類の人間だ!!




 の、はずだ!!









 ちなみに今現在、俺には成りたいモノは、無い。








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