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かさばる
「俺、明日から長袖を着て行こうかな」
十月の始め、俺が言うと
「まだ夏服じゃ無いの?」
とアイツが返す。
「もう長袖を着てる人いるよ」
「ふ~ん」
「あーでも、電車の中暑くて死ぬわ」
「じゃあ、パーカーでも着て行けば良いじゃん」
姉1号が加わる。
「えっ、でもさパーカーってかさばるじゃん」
「かさばるて何や。どこの国の言葉や!」
アイツの言葉に俺が疑問を投げると、アイツと姉1号が顔を見合わせた。
「はぁ? 一般的な言葉だしぃ。ねぇ」
アイツが姉1号に同意を求める。
「うん」
姉1号もそれに頷く。
「はぁ? 知らんしそんな言葉。どう言う意味や、言ってみろ!」
「う~んと、だから、チャリに乗る時には着て、電車の中では脱いでカバンに入れるんやろ? だから‥こう畳んで入れると‥かさばるじゃん」
「それ説明に成ってねぇし!」
「だって、かさばるって説明出来んよねぇ」
「代わる言葉って無いよね」
姉1号も言う。
「う~んと‥だからさ……、場所を取るって事さ!」
思い付いた様にアイツが言った。
「説明できとるじゃねぇや!!」
「本当だ!!!」
三人で爆笑。
「だから‥まぁ、かさが増すとか、そんな感じよねぇ」
アイツは、又も姉1号に同意を求める。
「うん」
姉1号は、頷いた。
『ヤッケ』につづく…




