表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月刊宇宙人  作者: 牛方巴
2/9

麻木海斗 2

 俺は、宇津谷博士のところへ行くことにした。

 月刊宇宙人に載っていた宇津谷博士の住所を書き留め、よく晴れた日曜日の朝、宇津谷博士のもとへ向かった。

 

 こういうのって、普通はアポとか取らなきゃいけないんだろうけど、そんなのどうでもよくて、とにかく変身したくて、ためていた三万円を握りしめて、【吟遊詩人通り】に行った。。


 宇津谷博士の自宅は、すぐにみつかった。紫色の屋根に、黄色の壁。ポストはグロテスクな緑で、芝生は真っピンクだった。形も見たことがないようなもので、楳図かずおを抜いていた。

 

 そして、なぜかここだけ人通りが少なかった。


 インターホンを押すと、見たことのある顔がひょこっと出てきた。

「あら、お客さんね。いらっしゃい。月刊宇宙人の読者だね。君は変人になりたいのか。なるほど、まあ、上がんなさい」

 宇津谷博士は、俺の言葉も聞かぬまま中へ入ってしまった。俺は立ちすくんでしまった。

「早く来なさいって。変わりたいんだろう。顔に書いてありますよ」


 確かに宇津谷博士は変人だった。

 家の中は真っ青で、機械とかパソコンとかよくわからないものとかがずらっとあって、書類があちこちに散らばっていた。

 その奥に、雑誌に載っていた機械があった。


   月曜日

「おい、あいつおかしいんだよ。今まで真面目君だったのに」

「何言ってんだこいつ」


「ねえ、聞いてよ。俺さ、忍者が化けた猫に後をつけられているんだよ。ほんとだよ、信じろよ」

 麻木海斗編、終わりました。

 


 次回の予定⇒⇒⇒生野拓登

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ