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第七十一話 各国への知らせ

ブックマークや感想をありがとうございます。


最近、シェイラちゃんの番外編は別作品としてしっかり書いた方が良いのではないかと思い始めております。


そのうち、『私、竜人の国で寵妃にされました!?』とでも題して書くかもしれません。


それでは、どうぞ!

 まずは、アルムの元へと向かったわたくし達は、挨拶もそこそこに緊急事態だと言ってアルムに話を通してもらう。応接室に案内されたわたくし達は、出された紅茶に手をつけることもなく待つ。



「『絶対者』、緊急だと聞いたが?」



 急いで来たようで、人化はしたものの、髪が少し乱れているアルムは、本人曰く、素の口調で話しかけてくる。

 ここを訪れることはこれまでにも度々あったのだけれど、前回ここを訪ねた時、アルムから自分の口調についての率直な意見が聞きたいと言われて、『チャラい』だの、『遊んでそうで印象が良くない』だのと言った覚えがある。それを聞いたアルムは、酷くショックを受けて、以来、素の口調だというこの話し方になっていた。



「あぁ、緊急だ。魔の森に、災害級を越える魔物が現れた可能性がある」



 そう告げれば、アルムはさっと青ざめる。魔の森に最も近く隣接しているこの国は、魔の森での影響を一番受けやすい。



「魔物の姿は?」


「まだ、確認できていない。しかし、キリングドールが大量に虐殺されていた」


「キリングドール……そういえば、この一ヶ月辺り、大物の出現がやけに多かったな……」


「できたら、手練れを集めて調査に向かった方が良い。私も、協力できる部分は協力させてもらう」



 きっと、そう言えばいつものように軽く頼んで来るであろうと踏んでいたわたくしは、アルムの苦々しい表情を見て怪訝に思う。



「いや、『絶対者』は出なくて良い。これは、我が国の問題だ」


「私の住み処は魔の森だ。私にとっても問題だと思うが?」


「それでも、危険に晒したくはない」



 今まで散々危険な依頼をしてきたアルムの言葉とは思えない内容に、わたくしは思わず目を見張る。そして……。



「分かった。ならば、私は独自で行動しよう」


「僕も一緒についていくよ。『絶対者』」



 わたくしの言葉に、ルティアスは一緒に来てくれると言ってくれた。それをありがたく思うと同時に、危険ではないかと頭の片隅で考える。



「……無茶はしないと約束してくれ」


「うん、もちろん」



 ニッコリとうなずくルティアスを、わたくしはとりあえず信用する。



「っ、待て! それはもっと危険だろう!」


「だが、私は調査隊に入れてもらえないのだろう? ならば、こうするよりほかない」



 そう言えば、アルムは顔を歪めてしばらく考えた後、小さく『分かった』と告げる。



「『絶対者』も調査隊に入れる。だから、無茶はしないでくれ」


「ルティアスも頼む」


「……分かった」



 どこか諦めたような表情のアルムを見ながら、わたくしは調査隊の編制が終わるまでには戻ると告げて、次はファム帝国に向かう。

 もちろん、ルティアスも一緒だ。ただし、今回はルティアスにも顔を隠してもらう。



「何者だ」



 一気にファム帝国の城の門の前まで転移すれば、門番達が一斉に警戒をあらわにする。



「『絶対者』が来たと、メリナ様に伝えてもらえないだろうか? 国を揺るがす緊急事態だとも」



 そう言えば、門番達は冷や汗をかいてこちらを警戒しつつ、一人が知らせのために城の方へと駆けていく。少し待っていると、知らせに行った門番が帰ってきて、中へ案内すると告げてくる。

 応接室に通されると、そこにはちょうど、メリナ様が急いだ様子でこちらに訪れていた。



「『絶対者』、緊急だと伺いましたが?」



 開口一番に、アルムと同じことを尋ねるメリナ様に、わたくしは、魔の森の様子を話して、国の防衛に力を入れておいた方が良いと告げる。ついでに、わたくしは、ドラグニル竜国と連携して、魔の森の調査を進め、可能であるならば原因の魔物を討伐、もしくは、追い払うことも告げておく。



「国家滅亡級の魔物……分かりました。すぐに、陛下に話を通します。何か分かり次第、連絡をいただけますか?」


「分かった。極力状況を伝えるとしよう。その際には、このルティも一緒に来ることになると思うが、構わないか?」


「えぇ、もちろんです」



 レイリン王国では見られなかった、柔らかく微笑むメリナ様を眺めつつ、わたくしは、これで準備が整ったとばかりに、すぐにメリナ様と別れを告げて、再びドラグニル竜国へと戻る。



「『絶対者』。調査隊の編制が完了した。いつでも向かえる」


「そうか、ならば、早めに向かうとしよう」



 そっとルティアスに準備は良いかと告げれば、小さくうなずいて、隠し持っている武器をチラリと見せてくれる。どうやら、心配はないようだ。アルムについていくと、十人ほどの竜人達が整列している場所に出る。どうやら、彼らが調査隊らしい。



「これより、魔の森の調査へと向かう! 転移!」



 アルムの号令とともに、わたくし達は魔の森へと転移した。……なぜか、アルムも一緒に……。

シェイラちゃんの番外編と、この辺りのお話しはリンクさせたいなぁと思いながら、しっかりと書いております。


次回は、そろそろ魔物が姿を現す、かな?


それでは、また!

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