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数多の英雄  作者: 湯水ふらめ
青葉巡編
6/10

1・始まりの章(青葉)

Uです

神と別れた俺は、レブル連邦という国の一都市、ガルフに転移していた。正確には街がみえる街道に、だけど。

 周りに人影は見えず、幸運にも転移を目撃されていない。

 とりあえず道端に移動し、所持品とステータスを確認しておく。街が見えてるぐらいの距離だし、襲われたりはしないだろ。


 青葉巡

 職業・治癒師

 Lv1

 HP30

 MP90

 筋力5

 耐久8

 敏捷10

 器用23

 魔力25

 精神39

 運勢7

 スキル

 神聖魔法Lvーー

 工作Lv1

 開花

 装備

 木の杖(精神補正微小)


 銀貨六枚


 目の前にウィンドウが現れ、こんな情報を表示する。

 ・・・なんと言うか、本当に異世界に来たんだな・・・

 俺も、力を持ったんだ、1線級の主人公達には及ばずとも、本来凡人の俺が得られるはずのないような力が。


 スキルを押し、内容を確認する


 神聖魔法

 神の使用するこの世とは異なる理で働く魔法。その最上級の絶技は死人をも蘇らせる


 蘇生魔法・・・!殆どの世界で存在しない蘇生魔法だ、人を蘇らせるなんていくらチートの主人公でも中々やれる事ではないが、俺は人を救う心意気を見込まれて能力を貰ったのだ、戦闘能力はなくとも怪我や病を治せるこの力ならふつうの宗教とは別のベクトルから人を救える。武力は鍛えればどうにかなるかもしれないけど、蘇生なんかは自分だけの力ではどうにもならないんだ。


 工作

 簡単な制作用具を召喚することが出来、制作結果に影響を与える


 これは・・・まぁ、便利なのかな?野営とかで役に立ちそうではある。


 開花

 人の才能を視覚化出来、更にそれを操作出来る。才能値が10を越えるとスキルを発現する事が出来るようになる。


 おお・・・これは、かなり凄いな。元来才能がなくともスキルを覚えることが出来るようになる。


 つまり俺が前世から考えていたある事(・・・・・・・)の成功率が上がる。

 まぁ、先は遠いんだけど・・・


 開花のスキルを詳しく見て、大まかに理解した。


 身体系

 戦闘系

 魔法系

 制作系

 特異系


 スキルはこの5つに別れている。んで、俺のスキル《開花》は各系統のスキルの才能を見ることが出来て、各系統事に才能ポイントを割り振れる。才能ポイントの獲得の仕方は、とにかくその系統の経験を積めばいい。


 スキルを取得するにはまず自分の才能を見る。例えば


 身体系スキル

 身体強化(9)

 腕力強化(5)

 脚力強化(7)

 ・・・・・・・

 他にも同系統のスキルは山ほどある。()の中の数字はそのスキルに対する才能で、これを10にするとスキルを覚える事が出来るようになる(・・・・・・・・・・)


 数字が高ければ高いほどスキルを覚えやすいし、Lvも上がりやすい。才能値は不変で、10に満たない人間は幾ら鍛錬してもそのスキルを覚える事は出来ないのだ。


 まぁ、スキルを覚えるだけなら大して時間はかからないがレベルの上昇は才能によってかなりの差が出るそう。


  身体系(23)

 戦闘系(4)

 魔法系(79)

 制作系(10)

 特異系(5)


 これは今現在俺の所有している各系統の才能ポイントだ


 才能ポイントの取得方法

 身体系(年をとる事に1ポイントまたはその他肉体強化により増加)

 戦闘系(武術の指導を受けることにより増加)

 魔法系(魔法系スキルの習熟または本を読了することにより増加)

 制作系(制作作業により増加)

 特異系(いずれにも当てはまらない特異な経験により増加)



 身体系のポイントが多いのは年齢と、普段から体育とか部活で多少は体使ってるからだろう。

 魔法系は、ラノベだけどかなり本読んでたからな。才能皆無でも7種類の魔法の最低限の才能を育てれる。まぁそんな使わんけど。


 とりあえず使えるだけのポイントで才能を上げるか。ポイントにしてる間の時間が無駄になるし


 スキルを見ていた結果を言うと、自分には殆どのものに飛び抜けた才能はなく、スキル発現の10を越えていたものは数える程しか無かった。しかしその代わりと言ってはなんだが、大体のものの才能値は5を越えている。平均すると7ぐらいになるかもしれない。まぁ、地球に居たらただの凡人だったわけだけど。才能なんて増えるものでもないし。


 身体系(23→0)

 魔力増強(6→10)

 魔力体(1→10)

 並列思考(5→15)


 魔力増強と魔力体はLv無しのスキル、増強はそのままで、魔力体は残存MPが多い程身体能力が強化されるというスキル。魔法を放てばだんだん弱くなりステータスの通りの能力に近づいて行く。Lvが無いので取得したら才能もクソもない。あまりにも才能値でのスキル取得に差が出るようなら才能を割り振る、実験のようなものだ。


 並列思考もそのままで、俺の想定しているような事態になった時に役に立ってくれるはずだ。


 戦闘系(4→0)

 杖術(3→7)


 一言、残念な結果である


 魔法系(79→0)

 付与魔法(11→20)

 破壊魔法(2→15)

 火魔法(5→20)

 水魔法(5→20)

 転移魔法(3→14)

 魔力吸収(13→20)

 チャージ(6→10)



 ポイントが多くなまじ余裕があるため最終的に決めるのに時間がかかった。


 付与魔法は、その名の通り対象に様々な効果を付与する。

 武器に属性を付与したり、一時的に属性に対する耐性を上げたり。


 破壊魔法は威力のみに特化した魔法だ。射程も短く魔力も喰うがその威力はピカイチ。どうしようもない時の切り札になってくれることを期待して13ポイント


 火魔法・水魔法は戦闘に使うのもあるが、野営で便利そうなので確保。


 転移魔法は移動力の強化に必須と言っていい。更にこれも俺の想定している別のアレに必要なものだ。


 魔力吸収は魔力の回復を助けてくれるスキルだ。空気ちの魔力を吸い取ったり、飛んできた魔法から魔力を抜き取って威力を下げたり。


 チャージは魔力を貯めて威力を倍加するスキル、これもLvは無い。破壊魔法と同じく切り札的な立ち位置を期待する


 制作系(10→0)

 工作(10→20)


 特に必要性を感じないため便利スキルを強化。


 特異系(5→0)

 索敵(3→8)


 これまた、残念な結果だ・・・



 一通りやれる事はやった。とりあえず街に向かおう。何度かここを通る馬車の御者に怪訝な目で見られたが気にしてはいけない。




 その後、街を出入りする人間の多くが杖を振り回し、何かオーラのようなものを纏って街に向かってくる不審者の捕獲を衛兵に依頼した。


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